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CHAIが掲げる“NEOかわいい”美容ライフ 「コンプレックスを活かす方法を見つけて」

ananweb / 2021年8月30日 19時10分

CHAIが掲げる“NEOかわいい”美容ライフ 「コンプレックスを活かす方法を見つけて」

美容との出合いや関わり方は人それぞれ。極めたり、楽しんだり、挑戦したり…。ポジティブに自分らしく美容ライフを送るCHAIの4人の“美”の秘訣を伺いました。

「私ってかわいい!」と思えることが大事!



――CHAIさんといえば、まず目に飛び込んでくるのが、それぞれの個性。アーティストとして、いつもどんなビジュアルを追求しているのでしょうか。



ユウキ(Ba&Cho):ステージに立つ時は、自分たちを出すというより違う自分たちになりたい。だから、CHAIのイメージはこれです、よりも毎回新たな側面を見せたいし、周りの人からアイデアを提案してもらうことが楽しくて。されるがままに拒否もしないよね(笑)。



ユナ(Dr&Cho):それが本当に楽しい!



マナ(Vo&Key):大きなスタッズやスパンコールをつけてもらったりするギラギラのメイクや、原色を使うのもめっちゃ楽しいよね。



カナ(Vo&Gt):ワクワクする!



ユウキ:表現者として毎日同じではなく、いろんなことをしていいし、一人の人間にはいろんな側面があるんだよ、って提案できる4人でいたいから。



マナ:たとえ似合わないと思われたとしても、私たちが輝いていられればいいの。



ユウキ:そもそもメイクは自分の気分をアゲるためのもので、人の評価をもらうためではないからね。モテコスメの特集で申し訳ないんですけど…(笑)。



――いえいえ(笑)。でももしモテたいなって思った時は?



ユナ:自分がやりたいメイクをして「私ってかわいい~」って思えることが大事なのかな。



ユウキ:誰かのマネをしてウケたとしても、それは自分を受け入れられてないってことだし。



カナ:だから相手によって自分のメイクは変えないんだよね。



――4人で美容にまつわる情報交換などをしていますか?



マナ:あまりしないかな。だって肌も体質もそれぞれ違うから、おのおの追求している感じ。



ユウキ:たとえば私は肌の色が白いから、みんなと同じコンシーラーは合わないし。



――なるほど。では、それぞれの美容やメイクのポリシーは?



マナ:私は眉毛命(笑)。一重の目を活かしたくてアイメイクは一切やらないんだけど、眉毛を濃く整えれば目をより小さく目立たせられるから。昔はこの一重で小さい目がコンプレックスで、ずっとアイプチをしてたんだけど、これってアジア人の特権で欧米では珍しいと知ったら、絶対に自分の個性だから活かしたほうがいい! って思ったの。



カナ:私も大学の時、みんなから「アイプチしないほうがかわいいよ」って言われて、そこから一切やめたんだよね。それ以来、美容は“ナチュラル”が一番! 私のメイクは口紅だけで、たまに肌荒れした時だけコンシーラーでその部分を隠すぐらい。そんな自分の顔が大好きで、気分がアガるんだ。



ユナ:私のポリシーは、とことん保湿。顔が大きく見えることが悩みで、昔は髪の毛でフェイスラインを隠したり、前髪でおでこを隠したりしてたんだけど、髪でこすれてニキビがバーッとできちゃって。さらに、保湿が足りずに肌が乾燥していることもニキビの原因になると知ってからは、髪で顔を隠すのはやめて、化粧水をバシャバシャ使うように。肌の奥まで保湿成分が行け行け~! みたいな(笑)。



――ニキビは治りました?



ユナ:うん、ニキビができにくくなったし、肌の質感もしっとりとしてきました。



ユウキ:私のポリシーは、自分の顔で遊ぶこと。たとえばリップの色でも自分に似合うか似合わないかの前に、つけたいかつけたくないかの気持ちを大事に選ぶ。赤もオレンジも、黄色っぽいのも、ピンクベージュもブラウンも…みたいな(笑)。カラーマスカラも大好きだし、いろんな色を揃えていて、毎日その日の気分で決めるんだ。



――ルーティンはない?



ユウキ:ないの。だから逆に、いつもメイクを始める順番はバラバラだし、昨日はアイラインを引いたけど今日はナシとか。今日は昨日より気分が沈んでるから、派手なカラーを使ってみよう、うん、かわいい、よし! みたいな。



――メイク以外でハマっている美容法はありますか?



マナ:カナに教えてもらって、朝ごはんに好きなフルーツをたくさん食べるようになってからめちゃくちゃ体が軽くなったの。



カナ:『フィット・フォー・ライフ』という本に、人間の体のサイクルに合わせた食事をするといいって書いてあって、朝はフルーツを食べると、老廃物を出してくれると知ってから、私は毎朝30分~1時間のヨガをやってからフルーツをたっぷり食べてる。そうすると心も体もすっきりするの。



ユナ:私はユウキから教えてもらった酵素ドリンクのファスティングをやってから、今まで朝昼晩って当たり前のようにごはんを食べていたけど、実は朝はお腹すいてないじゃんってことに気づいて。それまでは体に鞭打って食べてた感じ?(笑) でも体の声を聞いた今は、1日2食で、1食目は午後から。それを続けていたら体のリズムができてきて、便秘が改善しました。2週に一回、腸もみにも通ってるからその成果もあるのかも。



ユウキ:酵素ファスティングって体質改善になるよね。私も生理痛がゼロになった! あとアーユルヴェーダも好き。朝起きて太陽礼拝などの一連の動きをして、歯磨きとともに、前日未消化だったものが出るといわれている“舌苔”をキレイにして、白湯を飲む。それを続けていたら、質の悪いイライラがなくなったんだよね。不満やイライラは水に流せるようになった。



――それぞれ自分のライフスタイルを見出していますね。



カナ:そうなの。人によって合うものや欲していることは違うし、コンプレックスだって人それぞれ。でもね、悩みやコンプレックスは解決しようと思うほど苦しくなるから、「それでいいんだよ」って自分で認めてあげてほしいんだよね。私たちがまさにそう。嫌いなら嫌いでいいけど、嫌いって思っちゃうところも「かわいい」って笑っちゃえ、って。それが私たちが考える“NEOかわいい”。



ユウキ:あと、パーソナルカラー診断とか骨格診断ってすごくいいと思う。コンプレックスって人と比べて持つものだけど、こういう診断は自分だけを見て、似合う服や色、メイクがわかるでしょ。自分のコンプレックスを活かす方法を見つけてまっすぐ向き合っていれば、そのうち慣れてきて目を背けなくなると思う。コンプレックスという概念も、なくなるんじゃない?



マナ:コツをつかめばできそう。自分だけって、服にしろメイクにしろ一番かわいいじゃん!



ユナ:自分をかわいいと思えたらキラキラ輝ける。それこそが魅力につながるんだと思う。

チャイ マナ(Vo&Key)、ユウキ(Ba&Cho)、カナ(Vo&Gt)、ユナ(Dr&Cho)から成り、“NEOかわいい”や“コンプレックスはアートなり”を掲げる4人組バンド。2020年にはUSの老舗レーベルSUB POPとも契約し、世界で活躍中。
写真左から反時計まわりに、マナ、ユウキ、ユナ、カナ

※『anan』2021年9月1日号より。写真・小笠原真紀 取材、文・小泉咲子 若山あや

(by anan編集部)

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