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シェフとしてのスキルと両親が焼き続けたパンが融合! 注目のベーカリー・カフェ&レストラン

ananweb / 2024年4月26日 21時0分

シェフとしてのスキルと両親が焼き続けたパンが融合! 注目のベーカリー・カフェ&レストラン

フードエッセイスト・平野紗季子さんの「MY STANDARD GOURMET」。今回は『繁邦(しげくに)』のブランチです。

2月に恵比寿にオープンしたベーカリー・カフェ&レストラン『繁邦』。その名前を聞いてピンとくる人もいるかもしれない。シェフの青木虎太郎さんは、高円寺で24年にわたって愛され続ける『しげくに屋55ベーカリー』の息子だ。店頭には父の哲夫さんによる焼きたてのパンが毎日、しげくに屋から運ばれて並び、母の啓恵さんも繁邦のスタッフとして店に立つ。「僕が0歳の時に両親はパン屋を始めて、彼らが働く姿をずっと見てきました。パン屋って本当に重労働なんです。その仕事のこの先を考えていった時、一緒にやろうって思ったんです」。料理の専門学校を出て、代々木上原の『sio』などで経験を積んだ虎太郎さん。シェフとしてのスキルと両親が焼き続けたパン。それらが合わさって形になったのが繁邦なのだ。

朝から昼にかけてはカフェメニューとして、クレープやオープンサンドが。この国産小麦100%のクレープが、粉を熟知するパン屋さんだけあってシンプルながらも特別だ。外はサクッと、焼き色は均一。焦がしバターの香りがうっとり漂い、食べるとしゅわっと溶けていく。夜には照明をグッと落としてアラカルトでディナーが楽しめる。料理に寄り添うのはもちろん、しげくに屋のパンだ。これまでとこれからが美しく編まれた店は、新店とは思えないタイムレスな魅力をすでに内包し、料理を更に輝かせている。

ベーカリー・カフェのメニューより、右・季節で食材の変わるオープンサンド(1800円)。今の時期はアンチョビでバターソテーしたジャガイモに牡蠣のソテーと焼いた春キャベツとトレビスが。バフッと焼かれたフォカッチャ系のパンがたまらない。虎太郎さんのイメージに沿って、父の哲夫さんが焼き上げる完璧チームワークの賜物だ。左・国産小麦100%のクレープ(1000円)。シードル(1000円)、グラスワイン(1300円)。

繁邦 東京都渋谷区恵比寿南1‐14‐15 ラレンヌ恵比寿3F TEL:03・6451・2422 ベーカリー・カフェ9:00~15:00(14:00LO)、レストラン17:30~23:00(22:00LO) 不定休

ひらの・さきこ 1991年生まれ。フードエッセイスト。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など。

※『anan』2024年5月1日号より。写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子

(by anan編集部)

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