チョコレートが体を冷やす!? 重い生理痛につながる習慣とプチ対処法
ANGIE / 2016年4月18日 17時0分
月に一回、約一週間ほど続く生理。長さや軽度は人それぞれですが、月の4分の1を占める月経時期をできるだけ心地よく乗り切りたいというのは、女性の切実な思いです。
プロボディデザイナーとして、さまざまな体の不調に触れてきた益本香織さんに、いや~な月経期を健やかに過ごすポイントを教えていただきました。
NG習慣と対処法
女性の体に負荷を与える生活習慣は、そのまま生理痛に現れることが少なくありません。そんな「やってはいけない習慣」をご紹介。自分のライフスタイルを振り返りながら、読んでみてくださいね。
NG習慣1:リラックスモード期も変わらない、過度なプレッシャー
「女性は毎月、月経後から排卵期までの元気に活動できる時期と、排卵期から月経前・月経期までのゆったりモードの時期を交互に過ごしています。元気な時期は美人ホルモンとも呼ばれるエストロゲンが多く分泌される一方、排卵期から月経前までのゆったりモード時は妊娠準備をするプロゲステロンが多く分泌されるのです。
これらの女性ホルモンへ分泌指令を出しているのは脳の視床下部。自律神経を司る部分でもあります。“今日はちょっとプロゲステロンが少ないですよ”“もっとエストロゲン出してください”と卵巣のフィードバックを受けた脳は、分泌を促す指令を出していくのです。
ストレスが過度にかかる生活を続けていると、自律神経が乱れに乱れるため、視床下部はホルモン分泌以外の仕事に追われることに・・・。“卵巣はホルモン出せというけど、自律神経のこともケアしないといけないし、どうすればいいの”とキャパシティーオーバーに陥ってしまいます。こうして、過度なストレスがホルモン分泌の優先順位を崩し、体の体調不良につながるのです」(益本さん)
では、避けようとしても避けられない責任重大な仕事やプレッシャーにはどう対処するといいのでしょう。
「ストレスのとらえ方を変えるのがひとつの方法です。同じ仕事でも、やりたいと思ってする場合と、やらされている感のある場合では、ストレスのかかり方がまったく違います。その仕事をすることで、自分にもたらされるポジティブな効果を考えて取り組むと、誰かに強いられている意識が減り、脳にかかるプレッシャーも軽くなりますよ」(益本さん)
NG習慣2:チョコレートやコーヒーが手放せない
仕事をしながらチョコレートをばりばり頬張っている皆さん、忙しくなればなるほど、チョコレートの甘さは体に染みわたりますよね。でも、チョコレートの砂糖とコーヒーなどのカフェインとの組み合わせは、体を冷やす二大要因!
「チョコレートに含まれる砂糖は、摂取すると急激に体の血糖値を上げるので、体内で血糖値を下げる“インスリン”というホルモンが大量に分泌され、今度は血糖値を下げすぎてしまのです。そうするとまた糖分がほしくなり〜と血糖値の上下を繰り返すことで、手足が冷える低血糖症に・・・。
また、カフェインは摂取すると交感神経優位になるため頭が冴えていますが、血管が収縮し、血液が体の末端まで行き届きにくくなります。熱を運んでくれる血液が末端までたどり着かないと、手先や足先が冷え、むくみの原因に・・・。
子宮に向かう血液の流れも鈍化することで、月経中、いつまでもドロドロとした血液が重くたまっているような痛みにつながっていく傾向にあります」(益本さん)
ちなみに、チョコレートには子宮や血管を収縮させる“チラミン”という成分が含まれているので、生理痛などの痛みを悪化させてしまうそう。
それでも、仕事に甘いものは手放せない!という方は、選び方を変えるのもひとつの手です。
「例えば、スーパーで買った一袋300円のチョコレートではなく、一粒300円のちょっと高価なチョコレートを買ってみるんです。原材料や砂糖の質も違いますし、何より、一粒食べたときの満足感が高く、たくさん食べたいという気持ちが減っていきますよ」(益本さん)
生活をガラッと変えるのは大変でも、少しの工夫で、体のつらさを軽減できるのかもしれませんね。
生理痛は、体の健康状態を示すバロメーターともいわれています。婦人科系の病気とも密接にかかわりますので、痛みが年々ひどくなる、日常生活が送れないほどの痛みがある、など重い生理痛に悩まされている方は、婦人科・産婦人科の専門医に調べてもらうことをオススメします。
【益本 香織(ますもと かおり)】
プロボディデザイナー ・アフェクティブバストセラピスト。パートナーに選ばれ続ける、愛されボディづくりの専門家。女性らしい曲線美とやわらかな質感をオールハンドでうみだし、愛される大人の女性のボディづくりを応援している。
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