お坊さんとつながると元気になれる?!話題の寺カフェに行ってきました
ANGIE / 2016年4月1日 19時0分
つながりがもてる店特集、最後は番外編で代官山の中心にある「寺カフェ」です。
仏教をもっと身近なものに、そして現代の駆け込み寺的存在になれば……との思いで2013年夏にオープンされました。
「お寺は縁遠い存在だけど、寺カフェならお茶がてら気軽に行けそう!」そんなANGIE世代が多く訪れているようです。
お寺やお坊さんとのつながりができるということとは? 山口依乗僧侶にお話を聞いてきました。
お寺の役割を果たすべく、いざ代官山へ!
——寺×カフェってとても斬新な発想ですね。始められたきっかけは?
山口僧侶(以下省略)「やはり、お寺に人々が来る機会が少なくなったことですね。
昔からお寺というのは『総合福祉センター』のようなもので、誰でも気軽に来れたわけです。そこで『まぁ、お茶でもいっぱいどうですか』といろいろな人生相談が行われていました。
それが今現在は、その機能が十分に果たせていないのです。それならこちらから街に出よう、ということで始まりました」
——こちらから街に! 思い切った発想ですね。僧侶は常駐していらっしゃるのですか?
「川崎にあります浄土真宗本願寺派『信行寺』の僧侶が10名、交代で常駐しております。
午前11時〜午後6時までは僧侶の誰かがカフェにおりますし、『お坊さんと語ろう』(1,500円)で予約をとっていただければ1時間じっくりお話が聞けます。おかげさまで、予約がすぐには取りにくい状況ですが……」
——最近テレビでも僧侶がコメンテーターとして出演していて、響く言葉が多く見ていて面白いです。でもカフェにお坊さんというケースは珍しいですね。
「そうですね、まだ他にはないと思います。それでも仏教の教えを求めている方が本当は多いのですよ。現在はイベントや相談予約の多くがキャンセル待ち状態ですし。
ご相談に来られるのは女性だけでなく、ビジネスマンの方も多い。みなさん悩みを抱えていらっしゃるんですね」
まずはイベントの「坊主バー」に参加して!
——それにしても「坊主バー」に「夜咄(よばなし)」、「はじめての写経」や「腕輪念珠作り」など、いろんなイベントがあるんですね!
以前、老舗和紙店に取材したときに、写経グッズがANGIE世代に飛ぶように売れている話を聞いたことがあります。
「そうですね。まずはこれらのイベントから参加される方が多いですね。仏法を知るきっかけになれば、と思ってはじめました。
「坊主バー」では法話の後、6〜7人のグループセッション(相談会)が行われます。
グループでは正直深い悩みの解決までは難しいですが、悩んでいる人が自分だけじゃないことを知る。それで良いんです。
もしもう少し深く知りたいな、と思った人は個別に予約すれば良いのですから」
——きっかけ作りが大切ですね。実際にはどういった悩みが多いですか?
「やはり人間関係、またそれ以前の(人間関係にもなっていない時点の)話が多いです。
そもそも仏教は人間関係論。現代社会は立場で生きている人が多いんでしょうね、みんながペルソナで生きている。
ありのままでない、自分が不自由なところに立って勝負していかないといけないから、みんな苦しいんだと思います。」
How toでは解決しない。自分自信で気づくために
——では、どのように話を導かれるのでしょうか。
「一人ひとり僧侶によって違うと思いますが。私の場合、私の口から『こうしなさい』と答えは言いません。
その悩みに対して何を自分が恐れているのか、何に対して臆病になっているのか、本人が話の中で気づかないといくら言ってもダメなんです。ご本人がわかるまで、自分で気づきを得るまで話をするだけです」
——確かに。いくらポンッと答えを言われたところで自分で受け入れられていなければ、入ってこないかも……。
「そうなんです。本人が認めて納得した上で、勇気をもって挑戦しなくては解決できませんからね。
それに何よりも気づきがないと元気になれませんしね!」
——自分で気づいてこそ前向きになれますものね。ここに来るのは元気になるためだったんですね! 本日はありがとうございました。
一見通常の和カフェといった雰囲気なのですが、実際にイベントや相談をしてもらう機会になると、お寺の雰囲気と似て少しピリッとした背筋が伸びる感じがしました。取材中も僧侶のお言葉にとても共感でき、私も一度ゆっくり話を聞いてもらいたいな、と。
イベントや相談会には予約が必要なので、ホームページやFacebookで確認してから訪れてくださいね。
寺カフェ
03-6455-3276
http://tera-cafe.com
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