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IIJmioに登場した大容量50GBプランは得か損か? IIJmioの賢い使い方を考える

ASCII.jp / 2024年3月3日 12時0分

 MVNOの格安SIMでは月20GBを超える大容量プランはあまり存在しない。たとえば50GBプランだと、主なところではイオンモバイルくらいしか用意されていなかった。

 しかし最近になって、日本通信SIMが20GBプランの料金を変えずに30GBプランに増量。IIJmioも30/40/50GBのプランを3月から開始するなど、MVNOにも大容量化の波がやってきた。そこで今回は、IIJmioの大容量プランの活用法をまとめた。

IIJmio
ユーザーが利用する通信量の増加に合わせてか、30/40/50GBのプランを追加したIIJmio「ギガプラン」

IIJmioの50GBは月3900円と安価だが それ以上となるとahamoの100GBの月4950円が非常に強力

 IIJmio「ギガプラン」の新プランは、音声SIMの場合で30GBが月2700円、40GBが月3300円、50GBが月3900円の3つで登場した。

 これまで50GBの主なサービスといえば、イオンモバイル「さいてきプランMORIMORI」の50GBが月5258円で存在した。40GBならNUROモバイル「NEOプランW」が月3980円、30GBなら日本通信SIM「合理的30GBプラン」が月2178円。30GBでの日本通信SIM以外に対してであれば、IIJmioの大容量プランは競争力があると言える。

 ただ、さらに月50GB以上となるとオトク度は薄れ、ドコモ「ahamo」に「大盛りオプション」を追加すると100GBが月額4950円で利用でき、しかも1回5分までの通話定額が標準で付く。毎月50GBを使い切るようなユーザーであれば、ahamoは魅力的に感じる。

IIJmio
50GB以上必要なのであれば、MNOの使い放題系プランかahamo大盛りの選択になりそうだ

 さらにそれ以上の大容量が必要だとなると、3大キャリアの使い放題系プランや楽天モバイルが割安となるだろう。

 IIJmioも30~50GBのプランをオトクな料金で実現したとは思うが、50GBを契約するようなヘビーユーザーなら、ほかのサービスもひととおり検討した上で選ぶ必要がありそうだ。

IIJmioで複数回線を利用しているなら 通信量のシェアでオトクな使い方も可能に

 IIJmioの特徴として、複数回線を同一IDで利用する場合、全回線の通信量をシェアする設定が可能な点がある。たとえば、20GB程度利用する回線が2回線必要になった場合、これまでなら20GBを3回線契約して月2000円×3=月6000円となった。

 それを今回登場の50GBを1回線と5GB×2回線で契約すると、月3900円+月990円+月990円=月5880円と120円安くなる。でも、合計60GBを3回線でシェアして使えることに変わりない。このほかにも容量をシェアすることでオトクになるパターンはあるだろう。

IIJmio
同じmioIDで契約している場合は、ネットワーク(ドコモかau)やSIMの種類などを問わずに、通信量をシェアできる

 ただ、複数回線契約で残念なのは、すべて同一のmioIDでの契約が必要なこと。家族で使う場合でも、同一ID、同一名義にしないといけない。家族名義の他社回線があった場合でも、IIJmioへの転入の際に代表の名義に変更する必要があるなど、すべての1つのIDで管理しなければならない点は注意しておきたい。

IIJmioの大容量プランに対抗できるサービスはどれか

 50GBを毎月しっかり使うのなら、IIJmioの月3900円は敵なしといったところだが、もう少し小さい通信量や、実際の使用量に変動があると違ってくる。

 日本通信SIM「合理的30GBプラン」は20GB少ないが、毎月の使用量が30GBを少し超える程度なら、こちらの方が有利な場合もある。そもそもの料金が月2178円と安価な上に、設定した上限容量まで自動的に1GBあたり220円で追加チャージ可能なためだ。普段は月2000円強、多く使う月も追加チャージの手間なしに使い続けられるため、トータルで安く収めることも可能だ。

IIJmio
通信量は30GBとなるが、日本通信SIM「合理的30GBプラン」は2000円強でさらに「1回5分まで」または「月70分まで」の通話定額も付いてくる

 ちなみに「合理的30GBプラン」で50GB使った場合は2178円+220円×20で6178円。さすがにここまで来ると割高だが、年に1~2度突発的に大容量を使ってしまう月に備えて、最初から40GBや50GBのプランを契約し続けるよりは安くなる可能性がある。

 一方で、IIJmioに余った通信量の翌月繰り越し機能があるので(日本通信SIMにはない)、月30GBプランで契約しておいて、通信量を使い切らない月があれば、30GBをオーバーすることがたまにあっても賄える可能性がある。自分の使い方に合わせて選んでみてほしい。

IIJmioの料金はビックカメラのポイントで支払い可能 さらにSuicaを使うことでIIJmioをタダにできる?

 IIJmioは、ビックカメラではBIC SIMとしてほぼ同内容のサービスが提供されている。今回の大容量プランの登場とは直接関係がないが、IIJmioの料金はビックカメラのポイントで支払うことも可能だ。

IIJmio
IIJmioと基本同じサービス内容の「BIC SIM」。こちらでも大容量プランは追加されている

 ビックカメラ.comのIDとmioIDを連携させ、専用サイトからポイント利用申請をすれば、手持ちのポイントでIIJmioの支払いができる。毎回ポイントを充当する手続きをしなければならないが、ビックカメラのポイントを余らせているならぜひ試してみてほしい。

 ビックカメラでポイントを使って商品を購入した場合、ポイント利用分についてはポイントが付かない。しかし、元々ポイントが付かないIIJmioの料金に利用するとポイントをフル活用できる。

 なお、ビックポイントの利用は、BIC SIMの案内に記載されているが、BIC SIMは加入してしまえばIIJmioと区別されないため、実は通常のIIJmio回線でも大丈夫だ。

 その応用として、ビックカメラSuicaカードというクレジットカードを活用する方法がある。Suicaへのチャージやビックカメラ以外でのカード利用でもビックカメラのポイントが付くので、電車に乗ったらIIJmioがタダになったということも不可能ではない。

大容量プランの登場は歓迎だが 競合も多いのでよく比較して検討を

 今回、IIJmioに30~50GBのプランが登場したが、大容量になればなるほど、料金は3大キャリアの使い放題系プランに近づいてしまう点はよく認識しておいたほうがいいだろう。

 また、大容量の利用といっても、出張などで特定の日だけテザリングで大容量を使う場合は、24時間データ使い放題のオプションがあるpovo2.0やmineo「マイそく」を契約するという方法もある。

 データ通信量は増えることはあっても減ることはあまりない。利用シーンに合わせたいろいろな方法を検討して、オトクに使ってほしい。

 

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