ケアネット、医師1,000人に調査 医師の3人に1人は疾患・状態により漢方薬を第一選択薬として処方

@Press / 2012年3月8日 16時30分

漢方薬の処方状況
 医師・医療従事者向け情報サービスサイトを運営する株式会社ケアネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大野 元泰、証券コード:2150)は2012年3月5日~6日、当社医師会員1,000人に対し、漢方薬の処方状況に関する調査を実施しました。

 2008年より“漢方科”の標榜が認められ、現在は医学生の教育カリキュラムに漢方医学に関する項目が含まれるなど漢方薬への期待が年々高まっています。本調査は、現場の医師の処方状況および今後の意向を尋ねたもので、医師の9割以上が漢方治療に関心を持ち、3人に1人は疾患・状態により漢方薬を第一選択薬としていることが明らかになりました。以下、詳細を報告いたします。


【結果概要】

◆医師の3人に1人は漢方薬を第一選択薬として利用。外科では半数以上に上る
 日常診療における漢方薬の処方状況を尋ねたところ、最も多かったのは『西洋薬の効果に満足しない場合は処方する』で42.4%、次いで『疾患・状態により第一選択薬とする』と回答した医師が34.1%となった。『患者から要望があった場合のみ処方』する医師を併せると、全体の9割以上が漢方薬を処方している。

◆漢方薬に最も求める効果は『症状の緩和』
 漢方薬に求める効果については、『症状の緩和』で74.9%。『西洋薬で効果が見られない場合の改善』は54.9%、『QOL向上』(30.9%)『体質改善』(28.0%)と続く。薬価が低く1つの薬で様々な症状に対応可能な漢方薬では、医療費の軽減が可能といわれているが『薬剤費の節減』については2.4%となった。

◆処方は患者の意向に左右され、「副作用がない」という思い込みに困惑
 「熱烈な漢方薬支持者、拒否者、懐疑的な患者と様々」「好き嫌いではっきり分かれてしまう。漢方薬だけは出さないでという患者さんが意外に多い」といった声が多く寄せられ、西洋薬と異なり、患者の意向で処方内容が左右されることが明らかになった。また、情報の氾濫により「漢方薬は副作用がないと思い込んでいる患者があまりに多い」「“漢方だけで治る“とテレビで放送があると大変困ります」など、強い思い込みをもった患者の対応に苦慮している様子が窺える。

◆「関心はあるが体系的に学ぶ機会が少ないため、限定的な処方に」
 漢方治療における「証」(患者の体質・体力・症状などを総合した診断結果)の判断が難しい、といったコメントが多く見られた。「専門ではなく細かい診断ができないので、特定の疾患に特定の漢方のみ処方している」など、関心はあるものの、病態の捉え方など全く異なる漢方医学を学ぶことに対し、時間的余裕・内容面で困難を感じている医師が多い。


◇漢方薬の処方状況/漢方治療に対する考え(グラフ)◇
http://www.atpress.ne.jp/releases/25979/A_1.jpg

◇診療科別 漢方薬処方状況(グラフ)◇
http://www.atpress.ne.jp/releases/25979/B1_2.jpg

◇漢方薬に求める効果(グラフ)◇
http://www.atpress.ne.jp/releases/25979/C_3.jpg


調査タイトル:漢方薬の処方状況に関する意識調査
調査方法  :インターネットリサーチ
調査対象  :医師・医療従事者向け専門サイト「CareNet.com」医師会員
有効回答数 :1,000サンプル
調査日時  :2012年3月5日(月)~2012年3月6日(火)

◇診療科/年代(グラフ)◇
http://www.atpress.ne.jp/releases/25979/D1_4.jpg


【設問詳細】
漢方薬の処方状況についてお伺いします。

2001年に提示された医学教育モデル・コア・カリキュラムにおいて“和漢薬を概説できる”という項目が採録され、すべての医学生が漢方医学について学ぶこととなりました。また医療法の改正に伴い、2008年4月より標榜診療科の表記方法が変更となり、「漢方内科」「美容皮膚科(漢方)」など、“漢方科”を標榜することが正式に認められています。そのほか、抗がん剤の副作用軽減として用いられたり、認知症などの精神症状への効果研究がなされるなど、漢方薬への期待は年々高まっています。

また1月30日の薬事日報によると、

『一般病院において漢方薬は、医療用漢方エキス製剤として西洋薬と同じように処方されているが、漢方外来もなく、専門医もいない病院においては漢方薬がどのように使われているのか。14、15日に開かれた第15回日本統合医療学会で、国立国際医療研究センターでの実態が発表された。
2009年4月から10年3月までの1年間、国立国際医療研究センターにおいて処方された医療用漢方エキス製剤の総数を、物流システムにより集計してデータを抽出し、薬剤別・診療科別に処方量をまとめた。入院・外来で処方が可能なエキス製剤は院内で登録されている13種類で最も使用量が多かったのは大建中湯で、全体の使用量の50%を超えていたという。
このほか、牛車腎気丸、当帰芍薬散、六君子湯、芍薬甘草湯、補中益気湯、葛根湯と続いた。また診療科別では、外科と消化器科の使用量が多く、全体の使用量の50%以上を占めていたという』

とのこと。そこで先生にお尋ねします。

Q1.先生は日常診療において漢方薬を処方していますか。

・疾患・状態により第一選択薬とする
・西洋薬を処方し、効果に満足しない場合は処方する(西洋薬との併用含む)
・患者から要望があった場合のみ処方する
・以前処方していたが現在はしていない
・処方しない
・その他(          )

Q2.漢方薬に求める効果を以下から選択して下さい(MA)

・体質改善
・症状の緩和
・西洋薬で効果が見られない場合の改善
・副作用で西洋薬を中止せざるを得ない場合の改善
・複数疾患/全身症状を抱えた患者の改善
・慢性疾患の進行抑制
・患者のQOL向上
・薬剤費の節減
・その他(          )

Q3.東洋医学においては身体の捉え方・診察方法などが異なりますが、漢方治療へのお考えについて以下から最も近いものを選択してください。

・現在漢方科を標榜している・専門医資格を保有している
・今後より積極的に取り組みたい
・機会があれば取り組みたい
・関心はある
・全く関心がない

Q4.コメントをお願いします(漢方薬の処方・効果にまつわるエピソード、患者からの要望や反応、東洋医学的な診察方法に関してなど、どういったことでも結構です)


◇医師からのコメント抜粋◇(一部割愛・編集しています)
http://www.atpress.ne.jp/releases/25979/E1_5.pdf


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【株式会社ケアネット 会社概要】 http://www.carenet.co.jp
◇所在地 :〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル
◇設立  :1996年7月1日
◇代表者 :代表取締役社長 大野 元泰
◇公開市場:東証マザーズ(証券コード:2150)
◇事業内容:
<製薬企業向けの医薬営業支援サービス、マーケティング調査サービス>
・インターネットによる医薬情報提供システム『eディテーリング(R)』
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