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どのくらい違う?バイクと軽自動車の年間維持費を比べてみた

バイクのニュース / 2021年3月16日 9時0分

バイクも軽自動車と同じ「軽自動車税」を納めていますが、それぞれ所有する上で、年間維持費にどれくらいの差があるのでしょうか? 今回は、大型バイクと軽自動車それぞれかかる費用から年間維持費についてどのくらい費用に差が出るかを比べてみます。

■バイクと軽自動車、それぞれの年間維持費はどれくらいかかる?

 道路運送車両法により、125cc以上250cc以下のバイクは「二輪の軽自動車」に該当します。そのため、バイクを所有していた場合クルマの軽自動車同様に軽自動車税がかかります。同じ軽自動車税の対象となる125cc以上250cc以下のバイクと軽自動車では、年間維持費にはどのくらい差があるのか、年間でかかる「軽自動車税」、「車検費用」、「ガソリン代」の3つの費用から比較して見ていきます。

 まず、車やバイクなどの乗り物を所有している場合に1年に一度納める必要のある「軽自動車税」をそれぞれ比較してみます。軽自動車では一律1万800円となりますが、一方でバイクは排気量50cc以下だと2000円、排気量250ccを超えると6000円と、バイクの種類によって価格は異なりますが、125cc以上250cc以下のバイクでは3600円となります。

 次に「車検費用」を見ていきます。車検は、所有している車やバイクなどが安全面や環境面など総合的に見て、国の定めた基準に適合できているかどうかを確認する検査で、2年に1度受ける必要があります。また、軽二輪車は車検がないため費用はかかりません。

 費用をそれぞれ比較して見てみると、軽自動車では車両の重量に応じて科される重量税や、新車購入の際自動的に加入する自賠責保険などの法定費用に、車両の整備費を含めて、6万円から8万円が相場とされています。重量税については2年ごとに支払いが必要となっており、時期によって支払う金額が大幅に変動します。軽二輪車の場合は、新車購入時に1回のみ重量税がかかります。

 一方で、バイクは軽自動車同様の重量税や自賠責保険、車体の整備費を含めて5万円前後となっています。バイクは重量税や自賠責保険のコストが低いため、軽自動車と比べて大きな差が出ています。

 そして最後に「ガソリン代」を見ていきましょう。ガソリンの単価については、「全国ガソリン価格比較サイトgogo.gs」による2021年3月時点のレギュラーガソリン単価140円で算出します。
年間走行距離を5000kmと仮定して、それぞれの年間ガソリン代を見てみると、軽自動車では、平均燃費を20km/Lと仮定するとガソリン消費量は250Lとなり、年間のガソリン費用は約3万5000円となります。対して、バイクの平均燃費を30km/Lと仮定するとガソリン消費量は170Lとなり、年間のガソリン費用は約2万3800円となります。

 軽自動車税、車検費用、ガソリン代の金額を合わせてみても、軽自動車は約11万6000円、バイクでは約7万8000円となり、バイクの方が軽自動車より年間維持費が約3万8000円ほど安くなるということが分かりました。

■年間維持費には、ほかにもこんな費用が必要になることも?

 軽自動車と比べてバイクの方が年間維持費が抑えられることが分かりましたが、さらに駐車場が必要となる場合は、毎月の駐車場代がそれぞれの年間維持費に上乗せされます。

場所によっては、月極駐車場の料金も大型二輪車と軽自動車では大きくかわります

 全国の月極駐車場情報を取り扱う「駐マップ」の情報をもとに、2021年3月時点における駐車場の平均賃料を調べてみると、関東圏では東京都で3万835円、神奈川県で1万6575円と、特に土地の高い東京都では駐車場代が高くなっています。他の主要都市では、北海道で9091円、愛知県で1万4262円、大阪府で2万5409円、広島県で1万5421円、福岡県で1万2019円と、地域によっても大きく異なるようです。全体的に見ても、年間を通して最低6万円ほどの賃料が必要になると言えるでしょう。

 年間維持費に加え、駐車場代もかさむとなると大型バイクの方が優勢と言えそうですが、軽自動車にはバイクにはない税金の優遇措置が2つあります。

 まず1つ目に、国土交通省が定める環境基準を満たした車であり、2021年4月30日までに新車新規届出をすれば、「エコカー減税」の対象となり税的優遇を受けることができます。ただし、適用される車の種類は2つに分かれ、1つはガソリン自動車とハイブリッド自動車。もう1つは電気自動車、クリーンディーゼル車、天然ガス自動車、燃料電池自動車など次世代自動車が該当します。

 そして2つ目に、「グリーン化特例」という税金軽減制度があります。この特例では、燃費性能の良い、環境に良い車とされる対象車を購入すると、購入翌年の自動車税及び軽自動車税が軽減されます。減税率は燃費基準により25%から75%となっていますが、軽自動車の場合軽自動車税が一律1万800円のため、25%であれば2700円、75%であれば8100円の減税を受けることができます。

※ ※ ※

 軽自動車とバイクでは、カテゴリーとして同じ軽自動車に分類されますが、税金面や駐車場の有無等で年間維持費には差があり、基本的にはバイクの方が年間維持費が安くなることが分かりました。

 軽自動車はバイクより年間維持費がやや割高と言えますが、減税制度も設けられているため、そういった特例を利用することで一時的に維持費を押さえることができると言えるでしょう。購入の際には、こうした年間維持費についてもしっかりと把握した上で検討するようにしましょう。

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