2021年SBK第2戦ポルトガル カワサキ・ヤマハ・ドゥカティが三つ巴の戦いを展開

スーパーバイク世界選手権（SBK）の2021年シーズン第2戦ポルトガル決勝レースがエストリル・サーキットで開催されました。今回のレースではカワサキ・ヤマハ・ドゥカティのファクトリーチームがそれぞれのレースで表彰台を埋め尽くしました。

■優勝2回と安定したパフォーマンスを発揮したJ・レイ

　2021年5月29日・30日にかけて、スーパーバイク世界選手権（SBK）の2021年シーズン第2戦ポルトガル決勝レースがエストリル・サーキットで開催されました。

　今回のラウンドでは、レース1でスコット・レディング選手（Aruba.it Racing – Ducati）が優勝。2位はトプラック・ラズガトリオグル選手（Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK）、3位はジョナサン・レイ選手（Kawasaki Racing Team WorldSBK）が入賞しました。

　レース2日目、10周で競われるスーパーポールレースでは、開幕戦で通算100勝をマークしたJ・レイ選手が勝利。2位にT・ラズガトリオグル選手、3位にSレディング選手が入賞し、レース１と同じ顔ぶれが表彰台を獲得しました。

　また、レース2ではスーパーポールに続きJ・レイ選手が優勝。2位にチャズ・デイビス選手（Team GoEleven）、3位にT・ラズガトリオグル選手が入賞し、3つのレースでカワサキ・ヤマハ・ドゥカティ勢が表彰台を独占しました。

　第2戦を終え、優勝を果たした2選手は次のようにコメントしています。

■スコット・レディング選手（Aruba.it Racing – Ducati）

スーパーバイク世界選手権（SBK）2021年シーズンン第2戦ポルトガル・レース1で優勝したスコット・レディング選手とチームクルー（Aruba.it Racing – Ducati）

「今回はいい勝利でした。アラゴンのレース2のことは忘れようと思います。今日は激しい戦いの末に勝ったので、満足感でいっぱいです。

　レース中、プレッシャーを感じていたので、それが大きな力になりました。集中力を切らさず、ミスもせず、しかもおそらく初めてジョナサン選手よりも良いスタートを切って、第1コーナーで彼をオーバーテイクすることができました。
　
　タイヤの選択は、それがベストな選択だったかどうかは分からないですが、正直に言うと最後の数ラップは少し心配でした」。

■ジョナサン・レイ選手（Kawasaki Racing Team）

スーパーバイク世界選手権（SBK）2021年シーズンン第2戦ポルトガル・スーパーポール・レース2で優勝したジョナサン・レイ選手（Kawasaki Racing Team）

「決して簡単ではありませんが、第2レースは正直言って楽しかったです。T4でリナルディと接触したときには転倒してもおかしくない状況でしたが、その後、ラバティーが良いペースで走ってきました。大半のライダーがSCXタイヤを履いていたので、私はトラブルに巻き込まれると思いましたが、SC0を選択しました。でも、3、4周目では確信が持てなかったです。

　でも、コースが少しでもクリアになると、トプラックとチャズが離れていかないことがわかったので、その差を維持しようとしました。すると突然、トプラックがロングラップ・ペナルティを受けてしまい、これはコース・ポジションのフリーパスのようなもの。彼をパスするのは難しい。スコットはとても安定したリズムで走っていましたが、セクター2、3、4では彼に追いつくことができましたが、セクター1では少し苦戦しました。
　
　ターン4でスコットが抜こうとしているのを感じて、ピットボードを見ると彼がアウトになっていました。彼にとっては残念なことだが、そのおかげで僕は少し余裕ができて、自分のレースに集中することができました。今日は路面温度が非常に高かったので、1分37秒台半ばのラップタイムをキープするのは大変でした。
　
　SC0が幅広いレンジで活躍してくれたピレリに感謝すると同時に、ウイークを通じて素晴らしい判断をしてくれた僕のクルーにも感謝したいです。1回の表彰台と2回の優勝で、信じられないような週末になりました」

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　2021年SBK第3戦イタリアは6月11～13日にかけてミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェで開催予定です。