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プジョー5008新車情報・購入ガイド 楽しい走りが好きな人向きだが、便利なスライドドアが欲しい!【ニュース・トピックス:プジョー】

CORISM / 2013年3月10日 10時15分

プジョー5008

欧州ミニバン、新型プジョー5008が、至れり尽くせりの国産ミニバン相手に通用するのか?

 ミニバンのシュアが高いのは、日本だけの特異な現象だそうだ。実際、ヨーロッパに行ってもミニバンを見かけることは少なく、コンパクトカーやセダンばかりである。メルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどの欧州車も、日本でミニバンを販売しているが、痒い所に手が届き、比較的廉価な日本車に苦戦している。

 そんな激戦区である日本のミニバン市場に、プジョーは初の3列シートの新型5008を「プレミアム・7シーター」として投入してきた。ベースは同じグループのシトロエンC4ピカソであるが、プジョーが作ると真面目なスタイルになる。

<新型プジョー5008の試乗評価の続きはコチラから>
プジョー5008新車試乗評価
実用重視の装備が満載、さらにプジョーらしい、しなやかで安定感抜群のフットワークが融合!

国産ミニバンもターゲットにした300万円からという戦略的価格にも注目!

 プジョーは、プジョー初のミドルサイズ・ミニバンモデルとなる「プジョー5008」の発売を開始した。

 プジョー5008 は、プジョーがコンセプトから新たに見直し、プレミアム7シーターとして、このセグメントに初めて送り出したモデルだ。プジョー5008は、プジョーらしさと価値をすべて備えたうえで走行安定性をいっさい犠牲にすることなく、快適性、利便性、安全性を満たすモデルとして2009年11月にヨーロッパで登場。すでに、20万台を超える累計生産台数を記録しており、ようやく日本に導入されたモデルだ。

 輸入ミニバンの魅力のひとつは、定員すべてがシッカリと乗車できることが上げれれる。プジョー5008もミドルサイズ・ミニバンとして利便性、快適性を追求し、クラストップの機能を備えたという。5008は、7 つのシートがすべて独立してレイアウトされている。さらに、2列目の3つの座席は、それぞれ個別にスライドし、すべて44㎝幅とどのシートでも大人3人がゆったり座れるスペースを確保している。

 シートアレンジも簡単で機能的にまとめられている。2、3列目の各シートは、フロアに畳み込むことが可能。リアゲートから完全にフラットなラゲッジスペースを作り出すことができる。3列シートの2席はそれぞれ独立してフロアに畳み込めるので、シーンに合わせてフレキシブルに対応可能だ。ラゲッジスペースは、クラストップレベルを誇りる。3列目シートへは、2列目シートのレバーを引き上げるだけで、2列目シートが跳ね上がるので容易にアクセスできる。

 インテリアの豪華装備も国産車に見劣りしないものが用意されている。レザーパッケージのほか、リア・エンターテインメントシステム(7インチ後部座席専用モニター/左右両席、Bluetooth®対応充電式ヘッドホン2個)を採り入れたビデオパッケージも設定し、装備重視のミニバンユーザーに対応している。

 プジョー5008に搭載されるエンジンは、1.6Lの直噴ターボ。156馬力と240Nmのパワーとトルクを発揮するこのエンジンと組み合わされるミッションは6速ATだ。全体のデザインは、プジョーにしては控えめともいえるプレーンなものだ。

 このプジョー5008は、プラットフォームを同じグループのシトロエンC4ピカソをベースとしている。ピカソの価格は、モデル後半には約350万円になってきたが、まだまだ高価なイメージが強いモデルだった。しかし、このプジョー5008は、そういった反省点を是正。エントリーグレードの5008 Premiumで300万円。上級グレードの5008 Cieloが330万円と、ピカソと比べると大幅に価格を下げている。この価格帯は、トヨタ ヴェルファイアなどのエントリーグレードと同等、日産セレナなどの最上級モデルより若干高価という位置にある。今までの輸入車としては、かなり頑張った価格といえる。輸入車ミニバンに興味のある顧客には、かなり魅力的な価格に映るはずだ。

 しかし、これが国産車と競合するとなると事情は変わってくる。国産ミニバン顧客の多くは、スライドドアが必須。プジョー5008は、通常のドアなのでかなり分が悪い。さらに、ボディサイズが全幅1,840mmとセレナ系5ナンバーミニバン派には大きく、ヴェルファイア系ミニバン派には全長が短すぎるのだ。そのため、価格帯は国産ミニバンを意識しているものの、モアスペースを求める輸入車ワゴン系オーナーとの相性がいいと思われる。また、国産ミニバンの走りに不満を抱いている顧客にも向くだろう。

 どちらにしても、国産ミニバンの至れり尽せりの装備はそれほど期待できないので、プジョー5008を選ぶ基準は、そういった部分ではなく、デザインや走りの質といったところで選ぶといいだろう。

プジョー5008価格、燃費・スペックなど

5008 Premium ¥3,000,000
5008 Cielo ¥3,300,000


代表グレード プジョー5008 Premiumスペック
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高) 4,530×1,840×1,645mm
ホイールベース[mm] 2,725mm
トレッド前/後[mm] 1,530/1,565mm
車両重量[kg] 1,570kg
総排気量[cc] 1,598cc
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] 115〔156〕/6,000rpm
エンジン最大トルク[N・m/rpm] 240〔24.5〕/1,400-3,500rpm
ミッション 6速AT
タイヤサイズ 215/55R16
燃費 JC08モード 11.7km/L
定員[人] 7人
税込価格[万円] 300万円
燃料 無鉛プレミアムガソリン
レポート 編集部
写真 プジョー

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