スペイサイドの希少シングルモルト 「ロングモーン」が単独ブランドに ハイクラスな味わいを堪能する
CREA WEB / 2024年2月12日 17時0分
スコットランドで製造されるスコッチウイスキーには6大生産地が存在します。中でも50以上の蒸留所が点在する最大規模の生産地がスペイサイドと呼ばれるスペイ川沿いのエリアです。
フランスの世界的酒造メーカーであるペルノ・リカールが2020年から展開する「シークレット スペイサイド」コレクションは、同社が保有するこのスペイサイドの4つの蒸留所の中から、18年以上の熟成年数を誇るシングルモルトウイスキーを厳選した高級なシリーズとして知られています。
このたび、この「シークレット スペイサイド」コレクションにラインナップされていた銘柄のひとつ、ロングモーンがコレクションから独立。パッケージと味わいを刷新し、よりハイクラスな単独ブランドとして「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」が数量限定で新登場。2月5日(月)の発売を前にお披露目を兼ねた試飲会が行われました。
切符を切って会場に入場
会場となったのは東京駅直結のTOKYO STATION HOTELです。入口で駅員の制服に身を包んだスタッフに招待状に同封されていた切符を鋏で切ってもらったら、いざ入場。実はこの演出には大きな意味があったのです。
ロングモーンは1894年、ウイスキーブームの最中に起業家ジョン・ダフによって設立。革新的な考えを持っていたジョンは、蒸留所の敷地内に専用の鉄道を引き込み、原料の調達や製品の輸出などを行っていました。鉄道はグレート・ノース・オブ・スコットランド鉄道に繋げていましたが、1950年に鉄道が廃止。その後は1979年まで敷地内で走り続け、現在は駅舎と実際に使用された蒸気機関車が蒸留所内に展示されています。
鉄道がロゴマークのウイスキー
つまり鉄道はブランドの発展に大きく貢献したロングモーンを象徴するアイコニックな存在であり、現在のブランドロゴのモチーフにもなっているのです。そんなロングモーンと鉄道の繋がりを強く印象づけたのが、会場入口を改札に見立てた演出なのでした。
ロングモーンの歩みを紹介
会場では、ペルノ・リカール・ジャパン スコッチウイスキーアンバサダーのサイモン・ダーヴェニーザ氏が、ロングモーンの歴史を紹介。今回登場した「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」の特徴を説明しながら、来場者を比較テイスティングに導きます。
熟成年数の違う、新たな2種類を試飲
ロングモーンは選び抜かれたアメリカンオーク樽またはホグスヘッド樽で長期熟成した希少価値のある製品のみリリースするブランドで、年に一度だけボトリングするシングルバッチを採用。毎年新しいバッチが登場するため、コレクション価値の高いウイスキーです。
今回登場した「ロングモーン 18年」はスペイサイドスタイルを忠実に再現した、フルーティーでクリーミーな余韻が印象的なシングルモルトです。
「ロングモーン 22年」は、洗練されたスペイサイドのクラシックスタイルが特徴で、甘くなめらかで深みがあり、長い余韻を楽しめるシングルモルトになります。
わっぱ弁当風のペアリングフード
さらに今回は、この日のために東京ステーションホテル総料理長が監修したペアリングフードが登場。「ロングモーン 18年」には「林檎のカラメリゼ入りフィナンシェ 土佐鴨のスモーク」と「鹿児島六白豚 ココナッツとトロピカルフルーツ風味焼き」を、「ロングモーン 22年」には「北海赤海老マダガスカル産バニラとレモン風味のマリネ 手毬寿司仕立て」と「フォアグラとヘーゼルナッツのプラリネ風味 ムースリーヌ いちじくのコンフィチュール バニラとオレンジの香り」を合わせることで、両銘柄の魅力やポテンシャルを余すところなく感じることができました。
現地情報満載のトークショーも
最後はこれまで100カ所以上のスコッチウイスキーの蒸留所を訪れてきた写真家の加藤秀氏が登壇。サイモン氏を相手に自ら撮影した写真をスライドで紹介しながら、ロングモーンの蒸留所やスペイサイドの魅力を自身の体験を交えながら語ってくれました。
ウイスキーの生産地として世界的にも有名なスペイサイドを代表するシングルモルトウイスキー「ロングモーン」。その素晴らしい味わいは、創業以来130年にわたって一度も蒸留所の稼働を止めずにウイスキーを作り続けてきた歴史が物語っているのです。
ロングモーン / ペルノ・リカール・ジャパン
https://www.pernod-ricard-japan.com/brands/domestic/whisky/longmorn/
文・写真=石川博也
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