【台湾で必ず食べるべき牛肉麺3選】予約2年待ちの名店に行く裏技も！モチモチの麺と旨味たっぷりスープ

CREA WEB / 2024年3月21日 7時0分

　名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。

　私たちが台湾で必ず食べたい！と同時に台湾の人たちにとっても大好きな日常ごはん、魯肉飯と牛肉麺。コロナ禍を経て、次世代が提案するポップで入りやすい新店が続々誕生したようです。

　瞬く間に2年待ちとなった予約必須の牛肉麺、クラフトビールと一緒に食べたい魯肉飯……。

　きっとこれからずっと街で愛される国民食のニューフェイスへ、いち早く。今回は牛肉麺を紹介します。

滋味豊かなカレー味のスープにもっちり麺

【三重】二木牛肉麵自強店（アームーニョウロウミェンジーチャンディエン）

　麺は「陽春麺（平打ち）」、「刀削麺」、カラフルな「五行麺疙瘩（スイトン）」があるほか、スープのみやご飯まで選べ、スープも定番の紅燒蔬果（醤油味）、咖哩微辣（カレー味）と選択肢が豊富。注文は表になっているので、麺とスープを選んで注文数を書き入れる。

　たとえば、上の写真の「牛三寶麺」なら、「牛三寶」としてUSビーフの前モモ肉、胃袋、スジ肉と具材を選び、麺は刀削麺、スープはカレー味。

　こちらは牛モモ肉を使った牛肉麺で、麺として5色のスイトン、スープは醤油味をセレクト。醬油スープは牛の骨、端肉のほか、玉ネギ、トマト、ニンジンなどの野菜も入って甘みがある。

二木牛肉麵自強店

所在地　新北市三重區五華街147號1樓
電話番号　02-2280-0366
営業時間　11:00～20:30
定休日　土曜
Instagram　@niki2020345
※カード不可

手打ち麺にスープ2種。大きな具も繊細な味

【南京東路】東館牛（ドングァンニョウ）

　牛スジやその他の端肉、ニンジン、トマトなどでとったスープは、澄んだ塩味と醤油味。麺は手打ちで、平打ちの「陽春麺」と細麺の「細拉麺」から選べる。

　上は、塩味のスープに細麺をセレクトしたもの。具の肉はゴロゴロと食べ応えがあるが、脂質は少ないのであっさり食べられる。まさに「出汁」の上品さをもったスープは、茶碗蒸しにも使われているのでぜひお試しを。

　こちらは醤油味に、平打ちの麺。もっちりとうどんのようにコシがある。具はホホ肉とスジ肉の醬油煮込みがハーフ＆ハーフで、どちらも1日かけてやわらかく煮込まれている。

　高菜や唐辛子醤油、ラー油などのトッピングがセルフサービスで置かれているので味変に使ってみよう。

東館牛

所在地　台北市中山區南京東路三段109巷15號
電話番号　02-2509-3339
営業時間　11:00～20:00
定休日　無休
Instagram　@dong.guan.n
※カード不可

完全予約制の牛肉麺は挑戦する価値あり！

【三重】門前隱味牛肉麵（メンチェンインウェイニョウロウミェン）

基本のセット。牛肉麺におかずが4種ほど、ドリンク付き。ノンアルコール 651元、アルコール 851元。

　2023年9月に移転オープンし、予約はなんと2年待ち！　それじゃあ、旅行者は行かれない!? と思いきや、外国人観光客はFacebookのMessengerから相談可能。予約希望日時（幅があるとベスト）、人数などを送信しよう。日本語や英語でOKだが、ネット翻訳をかけるのでわかりやすく書くのがポイント。必ず予約できるわけではないが、トライしてみる価値あり。お店に行くときはパスポートを持って行くこと。

　さて、そんな大人気の麺はともかく手間のかかった一杯。

　スープは継ぎ足しで、取材日に2,274日目を迎え、複雑で強烈な旨味。これをベースに2種類のスープをつくり、合わせて使っている。「今日のスープが今までで一番おいしい。でもこれからもっとおいしくなる」と、店主の吳晧民さん。

　麺は細麺と太麺が用意されており、どちらかをセレクト。このもちもちとした麺に絡みついたスープを味わうのだ。

　まるでバーのようなひっそりとした隠れ家で味わう唯一無二の牛肉麺。