【山口県 2024年版】 春の絶景・風物詩10選 一の坂川NYタイムズが認めた美しき河川

　日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。

　今回は、山口県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。

　日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ！

---

◆一の坂川

一の坂川。

　NYタイムズ「2024年に行くべき52カ所」にて、世界で3番目に紹介された日本で唯一の都市が、山口市。そこで取り上げられたのが、京都の鴨川に見立てられた一の坂川。風情のある雰囲気で西の京、山口の中心的存在になっている。

　一の坂川は、山口県内屈指の桜の名所となっていて、両岸で満開になる桜並木と古い町屋の景観がノスタルジック。桜のほか、つつじの咲くシーズンも違った趣を楽しめる。

　初夏のゲンジボタルを鑑賞できる天の川のような幻想的な光景は、誰もが息をのむ。

見ごろの時期：桜　例年3月下旬～4月上旬
　　　　　　　ホタル　例年5月下旬～6月上旬頃

一の坂川（いちのさかがわ）

所在地　山口県山口市後河原
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_17326.html
https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_12269.html

◆佐波川こいながし・佐波川こいわたし

佐波川こいながし・佐波川こいわたし。

　佐波川の河川敷では、水中と空中でユニークな鯉のぼりイベントを行っている。

　防府市奈美中央橋付近では「こいながし」が行われ、約120匹の色鮮やかな鯉のぼりが水中を泳ぐのが春の風物詩となっている。川の幅が広い佐波川の中で悠々と泳ぐ姿は、迫力満点。色鮮やかな鯉のぼりと、周辺に連なる山々の緑が相まって美しい風景が広がる。

　佐波川の下流域ではこいのぼりが空を泳ぐ「こいわたし」が行われ、約100匹の鯉のぼりが空を舞う。

開催時期：こいながし2024年5月3日（金）～5月5日（日）
　　　　　こいわたし2024年5月4日（土）～5月5日（日）

佐波川こいながし・佐波川こいわたし

所在地　こいながし：防府市奈美中央橋付近[佐波川小野水辺の楽校]（防府市大字奈美中央橋付近）
こいわたし：佐波川本橋河川敷（山口県防府市本橋）
https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_18305.html
https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_18379.html

◆錦帯橋 桜のライトアップ

錦帯橋 桜のライトアップ。

　日本三名橋のひとつに数えられ国の名勝として知られる、美しい五連アーチの木造橋。

　毎年春になると、錦帯橋周辺には約1,500本の桜が咲く。ピンク色に染まった桜の木々から臨んだ錦帯橋の美観を写真に収めようと多くの人が訪れる。

　桜の見ごろの時期には、ライトアップが行われ、錦帯橋と夜桜が幻想的な雰囲気をつくり出す。桜と錦帯橋を間近で楽しめる春の遊覧船「さくら舟」も大好評。

桜の見ごろの時期：例年3月下旬～4月上旬頃

錦帯橋 桜のライトアップ（きんたいきょう さくらのライトアップ）

所在地　山口県岩国市横山2丁目
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_11342.html
https://yamaguchi-tourism.jp/event/detail_18312.html

◆萩八景遊覧船

萩八景遊覧船。

　萩は、阿武川・松本川・橋本川に囲まれた三角州の中心に発達した城下町。海や山、川に恵まれた水の都、萩の景観を水辺から遊覧できるのが観光遊覧船「萩八景遊覧船」。

　遊覧コースは萩城跡横の指月橋を始点に、お城の疎水を通り、常盤島経由で橋本川本流に入り、堀内伝建地区内・平安古伝建地区内の武家屋敷群を川から眺める約40分の往復ルート。

　3月下旬～4月上旬にかけて、橋本川土手沿いに咲く桜の開花に合わせ、「桜鑑賞コース」という特別なコースも運航する。水辺に映し出された夜桜は幻想的で、息をのむ美しさ。

桜鑑賞コース：3月下旬～4月上旬頃

萩八景遊覧船（はぎはっけいゆうらんせん）

所在地　山口県萩市堀内（指月橋側）
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_16775.html

◆秋吉台

秋吉台。

　日本最大級のカルスト台地として有名な「秋吉台」。カルスト台地とは、水に溶けやすい石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできた台地で、秋吉台の地下には巨大な鍾乳洞が多数散在する。

　広い草原のいたるところに白い石灰岩が顔を出し、季節によって景色が大きく変わる。毎年2月に山焼きが行われて黒くなった草原は、5月頃には一面を新緑が覆う。

　一面が新緑になった草原から顔を出す石灰岩は、まるで羊の群れのよう。青空の下で秋吉台を眺めていると、自然の豊かさや生命力の強さに圧倒される。

秋吉台（あきよしだい）

所在地　山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台山
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_14537.html

◆元乃隅神社

元乃隅神社。

　昭和62年から10年かけて奉納された123基の鳥居が、100メートル以上にわたって並ぶ元乃隅神社。高さ約6メートルの鳥居上部に設置された賽銭箱に、お賽銭を投げて入れば願いが叶うとされた、ユニークな神社でもある。

　日本海に向かって赤い鳥居が連なる景色が圧巻で、世界も注目する絶景が自慢の神社として山口県屈指のパワースポットやフォトスポットとして国内外から注目を集めている。

　赤い鳥居、青い海、緑の大地のコントラストが美しくSNS映えも抜群。

元乃隅神社（もとのすみじんじゃ）

所在地　山口県長門市油谷津黄498
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_17060.html

◆真宮島（しんぐうじま）のエンジェルロード

真宮島（エンジェルロード）。

　真宮島のエンジェルロードは、干潮の前後3時間ずつだけ、周防大島（屋代島）から沖に浮かぶ真宮島へ渡る砂の道。

　瀬戸内海の美しく穏やかな海に、神秘的な光景が広がるエンジェルロードは「奇跡のような道」とも呼ばれ、恋愛成就のパワースポットとしても人気。

　干潮時刻になるまでの間は、すぐそばの道の駅「サザンセトとうわ」に立ち寄るのがおすすすめ。大島みかんや瀬戸内の海産物のお土産を買ったり、周防大島近海で獲れた地魚が食べられる食事処もある。

エンジェルロード：干潮時刻の前後3時間

真宮島（エンジェルロード）

所在地　山口県周防大島町西方　道の駅サザンセトとうわ裏
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_18494.html

◆キワ・ラ・ビーチ

キワ・ラ・ビーチ。

　宇部市にある、周防灘に面した海水浴場「キワ・ラ・ビーチ」。“山口のウユニ塩湖”ともいわれるこちらのビーチでは、風がなく気候条件が揃うと、鏡のようになった水面に空が映り込んで超絶ステキな写真が撮れることで知られている。

　歩いて渡れる砂洲の上には、空がはてしなく広がり、夢見心地。

　撮影のベストタイミングは、干潮時前後２時間で風のない日の潮留溜まりの時。たくさんのカニに出会えるたり、サプライズな光景が待っていることも。シーズンには潮干狩りも楽しむことができる、家族でも楽しめるスポットだ。

キワ・ラ・ビーチ

所在地　山口県宇部市東岐波字鹿の前54-3
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_10245.html

◆音信川（おとずれがわ）

音信川。

　今から約600年前に発見されたとされる山口県最古の温泉地「長門湯本温泉」。そぞろ歩きが楽しめる温泉街として、近年リニューアルをした。周辺には続々とレストランやカフェがオープンされ、温泉を楽しむだけでなく散策や食べ歩きなども充実している。

　旅館街の中心を流れる「音信川」は、飛び石を飛んで川を渡ったり、川に入ってみたりお子様も大はしゃぎの人気スポット。川の上でせせらぎを聴きながらくつろげる、おとずれ川川床テラスもおすすめ。

音信川（おとずれがわ）

所在地　山口県長門市深川湯本
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_13478.html

◆火の山公園

火の山公園。

　火の山公園は、標高268メートルの火の山の山頂にある公園。関門海峡をはさみ、下関と対岸の門司を一望できる人気スポットだ。

　火の山公園のトルコチューリップ園は、春になるとチューリップやビオラ、ネモフィラのコントラストが美しく、絵本から飛び出したような花畑の風景にうっとりとする。ソメイヨシノやヤマザクラなど約1,000本の桜が咲き乱れている公園でもあり、桜とチューリップなど春の花々との共演も楽しめる。

　壮大な風景が眺められるロープウェイも人気で、晴れ晴れとした気分にしてくれる。

火の山公園（ひのやまこうえん）

所在地 山口県下関市みもすそ川町（火の山山麓）
https://yamaguchi-tourism.jp/spot/detail_15277.html

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。

文＝桐生奈奈子