【愛知県・2025年版】冬の絶景・風物詩10選。海にある“神秘の洞穴”からのぼる朝日が感動的

　冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

　凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

　暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか？　今回は、愛知県が誇る冬の絶景・風物詩をピックアップ。日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。

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◆日出の石門

日出の石門。

　田原市にある神秘的な洞穴「日出の石門（ひいのせきもん）」は、その美しさからドラマのロケ地としても何度も選ばれているスポット。

「沖の石門」と「岸の石門」と呼ばれる2つの穴は、海から顔を出した巨大な岩にポッカリとあいた大きな穴で、長い年月をかけて荒波によって侵食されたもの。日の出の時に素晴らしいシルエットを見せ、悠久の時を刻んで生み出された神秘的な自然の造形が感動的です。

　12月中旬～1月頭は、岸の石門の穴から朝日がのぼる瞬間に出会えるベストタイミング。少し早起きをすれば、寒さも眠気も吹き飛ぶ素晴らしい絶景が待っています。

日出の石門（ひいのせきもん）

所在地　伊良湖岬周辺/田原市日出町
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/219/

◆オアシス21

オアシス21。

　まちを彩るイルミネーションが一際美しく見える冬。どこへ行こうか迷ったら、名古屋市のシンボル「オアシス21」へのお出かけがおすすめ。「水の宇宙船」と呼ばれるオアシス21は、ガラスの大屋根に水が流れていて、ゆらゆらと美しい波紋が描かれるように設計されています。その周りを1周約200メートルの空中回廊が取り囲んでいて、地上14mメートルの空中散歩を楽しめる人気のスポットです。

　特におすすめは夜。ライトアップの光を受けて美しく煌めきながら波紋を描く姿が幻想的で、後方の中部電力ミライタワーをバックに撮影すると、まるで別の惑星を訪れたかのよう。

「銀河の広場」ではさまざまなイベントが行われ、周辺にはさまざまなジャンルのお店があるので買い物や食事も便利なのもうれしい。

オアシス21

所在地　名古屋市東区東桜1-11-1
https://www.sakaepark.co.jp/

◆湯谷温泉花まつり

湯谷温泉花まつり。

　人と鬼が舞い乱れる奇祭として知られる「花祭」。鎌倉・室町時代から奥三河地域に伝わる神事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

　五穀豊穣や無病息災を祈る花祭は本来、夜を徹して行われますが、新城市で開催される「湯谷温泉花まつり」では、そのダイジェスト版が演じられます。まつりでは、勇壮な「長篠陣太鼓」の火打ちの披露や、甘酒の振る舞いなどがあり、大勢の人でにぎわいます。

　まつりが開催される湯谷温泉は日本百名湯に数えられており、あちらこちらに旅館が立ち並ぶ風情も趣深い。宿に泊まりながら伝統のまつりを楽しめます。

開催日程：例年2月の毎週土曜日 ※ 雨天中止

湯谷温泉花まつり（ゆやおんせんはなまつり）

所在地　新城市能登瀬上谷平（湯谷温泉大駐車場特設会場）
https://www.okuminavi.jp/search/detail.php?id=833

◆免々田川（菜の花と河津桜）

免々田川（菜の花と河津桜）。

　一足先に春を感じたいなら田原市の免々田川（めめだがわ）へ。3キロメートルにわたる川沿いに一面の菜の花と約300本の河津桜が咲き誇る絶景スポットです。桜の開花に合わせて10月に植えた菜の花の淡い黄色と河津桜の濃いピンク色のコントラストが鮮やかに免々田川を彩り、気持ちよい春の風を感じることができます。

　天気のよい日には、たくさんの鯉のぼりたちが、ふわふわと免々田川を泳ぐ姿も見られ、2月～3月のお祭りの期間の土日には特設会場にて出店が並んだり、イベントも開催。冬の寒い時期に春の絶景を眺めるのもまた一興です。

見ごろの時期：2月中旬～3月中旬頃

免々田川（菜の花と河津桜） （めめだがわ なのはなとかわづざくら）

所在地　田原市福江町（免々田川周辺）
https://www.atsumirc.com/sakura/

◆竹島とユリカモメの飛来

竹島とユリカモメの飛来。

　竹島は蒲郡市沖の三河湾に浮かぶ、周囲約680メートル、面積約1万9,000平方メートルの無人島。本土とは長さ387メートルの橋で結ばれ、蒲郡市のシンボルと言える存在です。

　島そのものが国の天然記念物に指定されている自然豊富な小島で、冬にはシベリアからユリカモメが飛来。橋の欄干に一列に並んだり、一斉に空へ羽ばたくかわらしい姿を見ることができます。

　島内には開運・安産・縁結びの神様を祀る「八百富神社」があり、パワースポットとして親しまれているほか、海岸は日の出の絶景スポットとしても有名で、毎年初日の出や初詣を楽しみに多くの人が訪れます。

　蒲郡は「蒲郡温泉」「三谷温泉」「形原温泉」「西浦温泉」の4つの温泉郷を持つ県内有数の温泉地でもあり、ゆっくりと過ごすにも最適の街なのです。

見ごろの時期：11月～2月頃

竹島とユリカモメの飛来（たけしまとユリカモメのひらい）

所在地　愛知県蒲郡市竹島町
https://www.gamagori.jp/special/takeshima

◆つぶて浦

つぶて浦。

　伊勢湾を望む海岸に鳥居が建ち、大きな岩が点在するつぶて浦は、フォトスポットとしても人気の観光地。

　その昔、つぶて浦の対岸にある伊勢の神様たちが、石を投げてその距離を競い、その石がつぶて浦に落ちたことからその名がついた、という民話もあります。

　海岸には鳥居が建てられ、昔から伊勢神宮の遥拝所として信仰されてきた人気のパワースポットで、初詣にも最適。

　つぶて浦がある南知多町では、冬には名産の大きなゆでタコやフグ料理も楽しめます。

つぶて浦（つぶてうら）

所在地　愛知県知多郡南知多町内海小桝地先
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/3536/

◆渥美半島菜の花まつり

渥美半島菜の花まつり。

　渥美半島一帯に咲く900万本以上の菜の花の景色を楽しめる、渥美半島菜の花まつり。

　1月中旬から3月下旬にかけて、渥美半島のいたるところで菜の花が咲き誇り、鮮やかな黄色の絨毯が広がります。黄色のポストやブランコなど、可愛らしいフォトスポットも。

　渥美半島はサイクリングも人気の場所なので、自転車でのんびり巡るのもおすすめです。

渥美半島菜の花まつり（あつみはんとうなのはなまつり）

所在地　愛知県田原市堀切町浜藪
https://www.aichi-now.jp/columns/detail/114/

◆面ノ木園地の樹氷

面ノ木園地の樹氷。

　樹齢300年を超えるブナの原生林が茂る面ノ木園地では、毎年1月上旬から2月下旬にかけて、まるで真っ白な花を咲かせたような樹氷を楽しむことができます。日本国内でも限られた場所でしか見られないという樹氷は、とても清らかで息をのむ光景。

　辺り一面に幻想的な白銀の世界が広がり、青い空や太陽に照り映える美しさは格別。真冬だからこそ堪能できる絶景です。

面ノ木園地の樹氷（めんのきえんちのじゅひょう）

所在地　愛知県豊田市稲武町井山、愛知県北設楽郡設楽町津具高笹3-67
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/1940/

◆茶臼山高原の星空

茶臼山高原の星空。写真撮影：鈴村嘉章

　愛知県の最高峰、標高1,415メートルの茶臼山に広がる茶臼山高原は、全国でも人気の星空観察スポット。

　国内屈指の夜空の暗さを誇る愛知県の奥三河エリア（新城市、設楽町、東栄町、豊根村）は、「星空の聖地」として全国の天文ファンから注目されています。

　中でも茶臼山高原は街の明かりが届きにくい高原エリア。さらに海から遠く空気中の水蒸気も少ないため星空がクリアに見えるのです。天文ファンが唸るという絶景の星空、一度訪れてみてはいかが。

茶臼山高原の星空（ちゃうすやまこうげんのほしぞら）

所在地　愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185
https://www.aichi-now.jp/features/detail/109/

◆湧水広場の氷瀑（豊田市）

湧水広場の氷瀑（豊田市）。写真撮影：TOURISM TOYOTA

　豊田市の湧水広場の氷瀑は、大井平公園付近（六郎木）にある滝に柱を立て、12月から毎日山水をかけ続けて作られるもの。

　冬の時期にだけ見ることができる壮大な氷のオブジェは、ライトアップされると暗闇の中に氷瀑が浮き上がり、とても神秘的。

　近くには、道の駅に併設された日帰り温泉施設「どんぐりの湯」や、搾りたてのお酒を量り売りしてくれる酒蔵「ほうらいせん吟醸工房」など、見どころもたくさん。冬休みの観光にぴったりのスポットです。

開催期間：1月上旬～2月下旬（氷が溶けるまで）
※ 冬道は路面が凍結しやすく大変危険です。氷瀑の見学をする際は、必ずお車を冬用タイヤに履き替えてからお出かけください。
※ 2025年はメンテナンスの為、規模を縮小して実施いたします。掲載写真は過去のものとなります。

湧水広場の氷瀑（ゆうすいひろばのひょうばく）

所在地　愛知県豊田市稲武町六郎木
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/1928/

文＝CREA編集部