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【2025年版】 いつか行きたい! 日本の冬の絶景 ~中部・北陸篇~

CREA WEB / 2025年1月11日 17時0分

 冷たく乾いた木枯らしが吹き、日本に冬がやってきました。自然の美しさと厳しさをひときわ感じる季節です。

 凍てつく寒さが生む景色や、澄んだ空気に映えるイルミネーション……日本各地の冬ならではの絶景・風物詩を集めました。

 暖かくして、今しか見られない冬景色に会いにいってみませんか?

 今回は、中部・北陸エリアの絶景&風物詩をまとめてご紹介します。

※記載されている「見ごろ」は例年のものです。気候等により変動する場合がございます。
※施設の休業、イベントの中止・延期の可能性がございます。事前にご確認ください。


◆新潟県

◆清津峡


清津峡。

 黒部峡谷・大杉谷とともに日本三大峡谷のひとつとして知られる「清津峡」は、国の名勝・天然記念物にも指定され、川を挟んで切り立つ巨大な岩壁が、全国屈指のV字形の大峡谷を生み出す景勝地。峡谷美と雄大な柱状節理の地形が見事で、訪れる人々に深い感動を与えている。

 冬の時期には、柱状節理の荘厳さと白い雪のコントラストが美しく、まるで水墨画のような世界が広がる。聞こえてくる「清流 清津川」の川の流れに耳を澄ませれば、寒さの中に凛としたすがすがしさを感じるはず。

雪景色11月中旬~5月下旬
※冬期の渓谷トンネルは、雪の状況で臨時休業となる場合があります。

清津峡(きよつきょう)

所在地 新潟県十日町市小出癸2119-2
https://nakasato-kiyotsu.com/


◆富山県

◆五箇山 相倉合掌造り集落


五箇山 相倉合掌造り集落。

 合掌造りの家屋や神社、雪崩から集落を守る雪持林など、五箇山の歴史的景観を今に残す相倉合掌造り集落。

 今も昔ながらの生活が営まれており、世界的にも珍しい「人が住まう世界遺産」としても有名なこの集落には、手つかずの自然が多く残されており、素朴な山村の原風景を楽しむことができる。

 また、この集落のある五箇山は、世界でも有数の豪雪地帯として知られる地域。12月頃になると、伝統的な家屋が純白の雪に覆われて、ノスタルジックな雰囲気が漂う景色が広がる。

五箇山 相倉合掌造り集落(ごかやま あいのくらがっしょうづくりしゅうらく)

所在地 富山県南砺市相倉611

五箇山 菅沼合掌造り集落(ごかやま すがぬまがっしょうづくりしゅうらく)
所在地 富山県南砺市菅沼578

https://gokayama-info.jp/


◆石川県

◆雪だるままつり


雪だるままつり。©白山市観光連盟

 雪だるままつりは、世界でも屈指の豪雪地帯である白山で行われる、大雪をいかしたイベント。昔ながらの情緒あふれる街並みに、工夫を凝らしたたくさんの雪だるまがずらりと並ぶ。

 白山ろく白峰、桑島地区の住民が大小さまざまな雪だるまを作り、地区内が雪だるまでいっぱいになります。

 夕闇が迫り雪だるまに灯りが灯されると、街全体が幻想的な雰囲気に。白峰の名物を中心とした飲食物の出店コーナーも各所に設けられ、食べ歩きも楽しめる。

開催日程:2025年2月7日(金)

雪だるままつり(ゆきだるままつり)

所在地 石川県白山市白峰、白山市桑島
https://www.urara-hakusanbito.com/festival/detail_1470.html

◆福井県

◆六呂師高原


六呂師高原の星空。

 六呂師高原は、山々の連なる雄大な自然に囲まれた盆地に位置する高原。ここでは、乳牛が放牧されている「奥越高原牧場」、バーベキューができる「円山公園」、露天風呂のある「トロン温浴施設うらら館」、バター、チーズ、バニラアイスクリーム作りなどの乳製品作りが体験できる「ミルク工房奥越」など、1日中飽きずに楽しめる施設が充実。

 夜は広大で神秘的な夜空を堪能することができる日本で指折りの星空スポットとして、2023年8月に日本で4例目となる「星空保護区」にも認定された。特に冬は空気が澄んでいるので、天体観測には最適の季節。よりきれいな星空を観察できる。

六呂師高原(ろくろしこうげん)

所在地 福井県大野市南六呂師
https://www.fuku-e.com/spot/detail_1572.html


◆山梨県

◆河口湖冬花火


河口湖冬花火。写真:アフロ

 河口湖の冬の風物詩といえば「河口湖冬花火」。1月から2月にかけて毎週、煌びやかな花火が打ち上げられる。特に冬は、寒く澄み切った空気が花火と冠雪した富士山をより麗しく見せてくれるのが魅力的。メイン会場の大池公園、畳岩、八木崎公園の3ヶ所から一斉に夜空へ舞う大迫力の花火は圧巻だ。

 おすすめの写真撮影スポットは、大池公園の対岸にある産屋ヶ崎。ここなら、絵に描いたような富士山と花火をきれいに写真におさめることができる。

開催期間:2025年1月25日(土)~2月23日(日)の土・日曜日(全10回)

河口湖冬花火(かわぐちこはなび)

所在地 河口湖畔大池公園 ほか
https://fujisan.ne.jp/pages/403/


◆長野県

◆霧ヶ峰のサンピラー


霧ヶ峰のサンピラー。撮影:@onotch.x(Instagramアカウント)

 標高1,500~1,900メートルに位置する霧ヶ峰高原。夏は美しい丘陵地帯をドライブするビーナスラインが人気だが、冬はスキーを楽しむ人で賑わう。

 なかでも霧ヶ峰の厳しい寒さが作り出すダイヤモンドダストやサンピラー現象は必見。標高が高い霧ヶ峰高原は、厳冬期にはマイナス10度以下の世界になり、本州では珍しいサンピラー(太陽柱)を見ることができる。カラマツ林の霧氷と相まって絵画のように美しく幻想的。出合えたら本当に幸運ともいえよう。

霧ヶ峰のサンピラー(きりがみねのさんぴらー)

所在地 長野県諏訪市霧ヶ峰高原
https://www.go-nagano.net/topics_detail6/id=1925

◆岐阜県

◆郡上八幡城


郡上八幡城。

 八幡山の頂上に築城された郡上八幡城は、作家司馬遼太郎氏の著書『街道をゆく』の中で「日本で最も美しい山城」と称された城。郡上市のシンボルであり、日本最古の木造再建城として有名な城です。

 山の頂きに白亜の城がそびえる風景は凛として美しく、天守からは城下町の名残を残す町並みや奥美濃の山々を見渡すことができます。また、雪化粧をした冬の郡上八幡城も絶景です。

郡上八幡城(ぐじょうはちまんじょう)

所在地 岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659
http://www.gujohachiman.com/kanko/castle.html


◆静岡県

◆伊豆シャボテン動物公園


伊豆シャボテン動物公園。写真提供:静岡県観光協会

 約1,500種類の世界各地のサボテンや多肉植物と140種類の動物を一度に楽しめる伊豆シャボテン動物公園。リスザルやカンガルーなどの動物たちと触れ合ったり、エサやりの体験ができたり、公園内の島や海岸をボートで巡る「アニマルボートツアーズ」など特別な楽しみ方ができるスポットだ。

 冬のおすすめは、1982年冬から開催を続けている「元祖カピバラの露天風呂」。ゆったり気持ちよさそうに露天風呂に浸かるカピバラを眺めていると、微笑ましい気持ちになる。

伊豆シャボテン動物公園(いずしゃぼてんこうえん)

所在地 静岡県伊東市富戸1317-13
https://itospa.com/spot/detail_54007.html


◆愛知県

◆日出の石門


日出の石門。

 田原市にある神秘的な洞穴「日出の石門(ひいのせきもん)」は、その美しさからドラマのロケ地としても何度も選ばれているスポット。

「沖の石門」と「岸の石門」と呼ばれる2つの穴は、海から顔を出した巨大な岩にポッカリとあいた大きな穴で、長い年月をかけて荒波によって侵食されたもの。日の出の時に素晴らしいシルエットを見せ、悠久の時を刻んで生み出された神秘的な自然の造形が感動的です。

 12月中旬~1月頭は、岸の石門の穴から朝日がのぼる瞬間に出会えるベストタイミング。少し早起きをすれば、寒さも眠気も吹き飛ぶ素晴らしい絶景が待っています。

日出の石門(ひいのせきもん)

所在地 伊良湖岬周辺/田原市日出町
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/219/

文=CREA編集部

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