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世界初CPO用100mW光出力×16チャンネルブラインドメイト型外部光源を開発

Digital PR Platform / 2024年3月27日 11時3分

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~ハウジング温度55℃において、光出力100mWを全チャンネルで達成~

● OIFより発行されたELSFP IAに基づき、CPO用16チャンネルのブラインドメイト型外部光源を世界で初めて開発
● 本年3月に開催される「OFC 2024」にて本製品を展示
● 本年4月以降にサンプル出荷を開始し、2025年度以降に量産開始予定

 古河電気工業株式会社(本社:東京都千代田区大手町2丁目6番4号、代表取締役社長:森平英也)は、ハイパースケールデータセンタやエッジデータセンタにおける次世代CPOネットワークスイッチ装置の実現に向け、ブラインドメイト光コネクタを内蔵した16チャンネルの外部光源を世界で初めて開発しました。

■背景
 クラウドサービスや5Gなどの新しい情報通信サービスや生成人工知能(AI:Artificial Intelligence)および機械学習(ML:Machine Learning)の進展により、全世界のデータ量は毎年約30%増加しており、ハイパースケールデータセンタやエッジデータセンタにおける高速なデータ処理や電力消費量が大きな課題となっています。これらのデータセンタにおいては、ネットワークスイッチ装置が大きな役割を果たし、広帯域化と消費電力の改善を可能とするCPO(Co-Packaged Optics)を用いた次世代のネットワークスイッチ装置内の導入が期待されています。
 CPO外部光源には、多チャンネルで高い光出力特性とアイセイフティの担保が求められており、2023年8月にOIF(Optical Internetworking Forum)が発行したCPO用の外部光源の仕様であるELSFP(External Laser Small Form Factor Pluggable)IA(Implementation Agreement)においても、光接続を電気接続と同じ面に配置し、筐体の外に光が出力されないブラインドメイト光コネクタを内蔵した構造を採用しています。チャンネル数は最大で16となっており、ハウジング内部にはTOSA(Transmitter Optical Sub-Assembly)や偏波保持ファイバ、光コネクタ、制御回路を、それぞれの特性を劣化させることなく高密度に実装することが必要となります。

■内容
 この度開発した16チャンネルブラインドメイト型外部光源には、当社製の高出力DFB(Distributed Feedback)レーザ素子と光学部品を高密度に実装した8チャンネルTOSAを2台搭載しています(図1、2)。8チャンネルTOSAのサイズは22.5 mm(長さ)×13.0 mm(幅)×3.3 mm(厚み)と小さく、TOSAの偏波保持ファイバは曲げ損失や偏波消光比の劣化なくハウジングに収納できるようにMTコネクタまでの長さを短く調整しています。本製品の駆動特性は、ハウジング温度範囲25℃~55℃において、全チャンネルで100mW以上の光出力特性と、20dB以上の偏波消光比を達成しています。
 本製品は本年4月以降にサンプル出荷を開始し、2025年度以降に量産を開始する予定です。
 なお、2024年3月24日から4月5日に米国・サンディエゴで開催されるOFC 2024において、26日から4日間、本製品を展示します(FITEL-FURUKAWA ELECTRIC EUROPEブース内・ブース番号2041、OFC 2024(英語のみ):https://www.ofcconference.org/en-us/home/
)。
 当社は、CPOの導入に必要な外部光源の提供を通して、引き続き、大容量情報通信と高効率エネルギー社会の実現に貢献してまいります。

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