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世界初、NTTとオリンパスによるクラウド内視鏡システムに関する共同実証実験を開始 ~IOWN APN技術の高速低遅延を活かし内視鏡システムのクラウド化を実現~

Digital PR Platform / 2024年3月27日 15時6分




[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2341/85393/700_474_20240326170347660281634858d.JPG


 内視鏡のクラウド化にあたっては、既存のシステムをクラウド上に移行することに加え、以下のような主にネットワーク面での技術課題が存在します。


映像処理を遠隔地のクラウド上で実施する際、操作者へ映像処理の遅延による違和感を与えないよう、内視鏡とクラウド間で遅延を発生させない高速低遅延のネットワークを実現すること
ネットワークに障害が発生しクラウドが利用不可となった場合、異常を速やかに検知し、最低限の機能を内視鏡側で提供する(フォールバック機能)など、医療機器である内視鏡が求められる高い可用性を実現すること
情報を安全かつ正確に伝送するため、データ転送の経路上において量子コンピュータでも解読されにくい高度なセキュリティ対策を講じること

2.実証内容
 NTTとオリンパスは、IOWN APNを中心に、クラウド内視鏡システム実現に向けたネットワーク面での技術課題解決を目的とした実証実験を開始しました。今回の実証実験では、実際の内視鏡とGPUサーバをIOWN APNで接続した実験環境を構築し、それを起点として今後以下のような検証などを双方で実施していく予定です。

高速低遅延を実現する光伝送パスで内視鏡とクラウドを模擬したサーバを接続することで、クラウド化に伴う処理の遅延が発生しないことの検証
ネットワーク障害時におけるフォールバックなどをふくめ、医療機器に求められる高い信頼性、可用性をシステム全体として実現できることの検証
量子計算機でも攻撃が困難なセキュア光トランスポートネットワーク技術※3を用いて内視鏡とクラウド間を暗号化することで、情報のセキュリティが確保できることの検証

 本実験終了後、NTTとオリンパスは実証で得られた知見をもとに、クラウド内視鏡システムのビジネス化に向けた検討を共同で進めます。さらにNTTは、医療機器をクラウド化する際の諸技術課題を解決する、医療機器向けネットワークのリファレンスモデルを確立させ、オリンパスはクラウド内視鏡システムなどに最適なネットワーク、およびそのリファレンスモデルの確立に寄与します。

3.参加企業の役割・位置づけ
(1)NTT
 高速低遅延のネットワークをお客様に提供してきた実績を有するとともに、拠点間を超大容量
のエンドエンド光パスで接続するIOWN APNをはじめとしたIOWN構想を推進しています。今回の実証では、IOWN APN技術を活用し、内視鏡クラウド化のために必要なネットワークの検証と最適化を行います。

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