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キャッシュのその後 - 金利が低下し始めた時、何をするべきか?

Digital PR Platform / 2024年4月4日 13時32分

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金利が低下し始めた時、多様な資産クラスがどのようなパフォーマンスとなるか、シュローダー・グループの専門家が議論を行いました。そして、大半の資産をキャッシュで保有し続けることに警鐘を鳴らしています。


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インフレ圧力の緩和に伴い、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BoE)が6月に利下げを開始することが予想されています。預金金利が低下する局面ではキャッシュの魅力度は低下する一方、金利低下は株式市場と債券市場にとっては支援材料となることが一般的です。マルチアセット・インカム&グロース戦略のヘッドであるレミ・オルピタンとバリュー株/ESGのヘッドであるロベルタ・バー、ストラテジック・リサーチのヘッドであるダンカン・ラモントが、市場環境の変化に投資家はどのように対応するべきか、議論を行いました。


過去の利下げ局面において、株式と債券はどのようにパフォームしたのか?

ダンカン・ラモント: FRBが利下げを開始すると、平均して、株式市場は良好なパフォーマンスを残す傾向があります。利下げ開始後の12か月間における米国株式のリターンは、平均して11%、インフレ率を上回っていました。また、キャッシュの実質リターン(インフレ調整後リターン)は2%であったのに対し、国債は5%、社債は6%、インフレ率を上回りました。このように、過去の利下げサイクルにおいては、株式および債券への投資は、非常に魅力的なリターンを提供しました。

レミ・オルピタン:大半の投資家は「市場は既に利下げを織り込んでおり、昨年10月以降、S&P500指数は約23%上昇してきた」ということを懸念しているでしょう。2022年の厳しい相場環境から回復したものの、利下げ開始後も株式市場が上昇を維持するのかという点は、非常に重要なポイントです。ただし、利下げ開始後はキャッシュのリターンが相対的に低くなるため、投資機会を発掘するための機会費用は上昇します。


過去の利下げ後、米国経済がソフトランディングしたか、もしくはハードランディングしたかは重要だったのか?

レミ・オルピタン:マルチアセット・インカム&グロース戦略チームでは、今回の利下げサイクルは、「景気後退を伴わない」利下げサイクルになることを予想しているため、債券はより良い投資機会になると考えています。金利低下に伴う債券価格の上昇に加えて、クレジット・スプレッドが縮小する可能性もあります。景気後退を回避した場合、多くの企業の負債返済能力が高まるからです。社債にとって良好な投資環境が訪れる可能性があります。

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