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「パスト ライブス 再会」グレタ・リーの役づくりを支えたのはビリー・アイリッシュ 「自分の人生を愛することこそ、最大のロマンス」

映画.com / 2024年2月28日 17時0分

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(C)Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved

 第96回アカデミー賞の作品賞と脚本賞にノミネートされた「パスト ライブス 再会」で、初恋の相手と久々の再会を果たす女性ノラを演じたグレタ・リー。彼女が「ノラは本当にかっこいい女性。だから大好き」という役の魅力と、ビリー・アイリッシュに支えられた役づくりを語った。

 本作は、ソウルで初恋に落ちた幼なじみのノラとヘソン(ユ・テオ)が、24年後に36歳となり、ニューヨークで再会する7日間を描くラブストーリー。物語のキーワードは、「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁(イニョン)”。見知らぬ人とすれ違ったとき、袖が偶然触れるのは、前世(パスト ライブス)で何かの“縁”があったから。久しぶりに顔を合わせたふたりは、ニューヨークの街を歩きながら、互いの人生について語り合い、自らが「選ばなかった道」に思いを馳せる。「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のA24と、「パラサイト 半地下の家族」の韓国・CJ ENMが初の共同製作を担当した。

 メガホンをとるのは、本作で長編映画監督デビューを飾ったセリーヌ・ソン。第81回ゴールデングローブ賞では、外国語映画賞、作品賞(ドラマ)に加え、リーが主演女優賞(ドラマ)、ソン監督が監督賞と脚本賞に名を連ねるなど、計5部門にノミネートされた。

 ロサンゼルス出身の韓国系移民2世であるリーは、韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズというふたつのコミュニティで生まれ育った。大学で演劇を学び、卒業後にニューヨークへ渡ると、2006年にテレビシリーズ「LAW & ORDER 性犯罪特捜班」で俳優デビューし、翌年にはブロードウェイの舞台を踏んだ。そして「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」「ザ・モーニングショー」でブレイクし、注目の的に。俳優活動以外に、「ファッションはアイデンティティの探求」と語る彼女は、ロエベのコレクションキャンペーンにも起用されている。私生活では俳優・プロデューサーのラス・アームストロングと結婚し、2児の母でもある。

 ノラは、12歳の時に家族で北米に移住したソン監督の人生を投影したキャラクター。生まれた時からアメリカ国籍を持つリー本人と、その生い立ちは異なるが、アメリカ社会で置かれた立ち位置は非常に近い。リーは、「アジア系アメリカ人の役ばかりを演じてきました。アジア系とはどういう人たちなのか説明するような役」と、これまでのキャリアを振り返る。しかし、本作との出会いで状況は一変したという。

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