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【第47回日本アカデミー賞】やっぱり、ゴジラは強かった! 最優秀作品賞など最多8冠

映画.com / 2024年3月8日 23時2分

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「ゴジラ-1.0」が8部門を制す (C)日本アカデミー賞協会

 第47回日本アカデミー賞の授賞式が3月8日、東京・グランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、山崎貴監督作「ゴジラ-1.0」が最優秀作品賞を含む最多8冠を制した。

 開始早々、最優秀美術賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞、最優秀脚本賞と「ゴジラ-1.0」の受賞が続いた。「ゴジラ-1.0」で最優秀助演女優賞を受賞した安藤サクラは「すごいですね、ゴジラ!」と破竹の勢いで受賞を重ねる同作に感嘆の声。壇上に上がったスタッフ、そして安藤は、昨年12月に亡くなった映画プロデューサーの阿部秀司さんの名前を出して感謝と喜びを伝えていた。

 最優秀音楽賞は、「BLUE GIANT」の上原ひろみが受賞。壇上に向かう途中、声優を務めた山田裕貴とコンタクトをとり、喜びを分かち合う一幕もあった。

 「PERFECT DAYS」で最優秀主演男優賞を受賞した役所広司は、「いやあ、本当にいいもんですね」と胸を張り、「これでやっと、ゴジラの牙を抜いた感じがします」と会場を笑わせ、「怪物」で最優秀主演女優賞を受賞した安藤は、自身も「ゴジラ-1.0」に出演しているため、「これでゴジラの牙をまた1本抜いたけれど……なんか複雑」と胸中を明かす。

 新人俳優賞では、妻夫木聡がプレゼンターとして登壇し、映画界の期待を背負う若手俳優たちへエールを送った。

 「25年俳優をやっているんですが、たまに思うのが、一つの映画で人生を変えることができるのかっていうことです。僕はできると思っています。映画にはその力があると思っているし、そう信じたいです。人生に答えはないですが、映画という存在がその答えの道しるべになるんじゃないかと思っています。

 そんな素晴らしい映画を作るために、僕たちには作品に向き合わなければならない瞬間があります。孤独な時間になるし、つらい瞬間だと思います。でも、これだけは忘れないでほしいのは、映画は絶対に裏切らないです。そして、皆さんの後ろには僕たちがいます。ここにいるキャスト、スタッフの皆さん一人ひとりが熱い思いをもって映画に取り組んでいます。僕たちがいるから、これからも精一杯芝居を楽しんでいってください」(妻夫木聡)

 第47回日本アカデミー賞受賞者一覧は、以下の通り。

最優秀作品賞:「ゴジラ-1.0」
最優秀監督賞:ヴィム・ヴェンダース「PERFECT DAYS」
最優秀主演男優賞:役所広司「PERFECT DAYS」
最優秀主演女優賞:安藤サクラ「怪物」
最優秀助演男優賞:磯村勇斗「月」
最優秀助演女優賞:安藤サクラ「ゴジラ-1.0」
最優秀撮影賞:柴崎幸三「ゴジラ-1.0」
最優秀照明賞:上田なりゆき「ゴジラ-1.0」
最優秀音楽賞:上原ひろみ「BLUE GIANT」
最優秀美術賞:上條安里「ゴジラ-1.0」
最優秀録音賞:竹内久史「ゴジラ-1.0」
最優秀編集賞:宮島竜治「ゴジラ-1.0」
最優秀アニメーション作品賞:「君たちはどう生きるか」
最優秀外国作品賞:「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」

話題賞:俳優部門/山田裕貴、作品部門/「キリエのうた」
新人俳優賞:アイナ・ジ・エンド、桜田ひより、原菜乃華、福原遥、市川染五郎、黒川想矢、高橋文哉、柊木陽太
協会特別賞:大村弘二、空閑由美子、百束昭幸、村瀬継蔵
会長功労賞:井川徳道、上田正治、小林旭、酒井賢、東陽一、矢部一男
会長特別賞:坂本龍一、阿部秀司
第47回特別賞:シネバザール、東京現像所

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