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【上質映画館 諸国漫遊記】名古屋で<高品位>に映画を鑑賞するなら絶対のおすすめ ミッドランドスクエア シネマ/粋 Siko至高スクリーン

映画.com / 2025年2月9日 15時0分

 たまたま同館を運営するスタッフに話をうかがう機会があったが、スクリーン1のプロジェクターは4K解像度のRGBレーザープロジェクターという最新仕様を使っているとのこと。現代の最新鋭デジタルシネマのハイグレード仕様だといってよいだろう。「シビル・ウォー」の撮影では、ソニー製最新デジタルシネマカメラVENICE 2と、デジタルスチルカメラα7S3が主に使われ、キレ味鋭いルックが映像の特徴であり、その魅力がクリアーにスクリーンで映し出されていた。明るく色鮮やかで高解像度。現代最高水準のノイズレスの高S/N映像で、暗いシーンもノイズ極小で、グラデーションも極めてスムーズ。色温度設定も絶妙で、筆者が映画映像で最も重要に思う「肌色」が、実にナチュラルなタッチで描かれ非常に好感が持てた。

 映画鑑賞の重要ポイントである座席については、ソフトレザー仕上げのオリジナル仕様。実際に座ると座面の硬さが適切で、広さも余裕たっぷり、2時間近く座っていても疲労はほぼなかった。前席との間隔もしっかり確保していることも指摘しておこう。座席は後方にいくに従って緩やかに傾斜がつけられており、画面が非常に見やすい。なかなか言及されることはないが、このような配慮こそ、時間とお金をかけて映画館に足を運ぶ動機づけになることを劇場運営者が理解しているのだろうと感じた。

▼映画音響の三要素が絶品の「高品位音響」を体感

 音の印象はどうか。前述の通り、スクリーン1の<Siko 至高>システムは、音響フォーマットとしては、7.1chデジタルサラウンド対応で、ドルビーアトモス対応ではない。「シビル・ウォー」は、ドルビーアトモスフォーマットで作られた映画ではあるが、劇場スタッフによると今回の上映は5.1ch再生だった。

 映画は「ホワイトノイズ」という音響設備のテストで使われる「ザー」という音が劇場の四方から次々と鳴り響くシーンで幕が開く。筆者は家庭用オーディオ機器の調整をする機会が時折あって、そのホワイトノイズの音で、機器のグレードやコンディションがおおよそわかるのだが、<Siko 至高>システムで聴いたホワイトノイズは、低域から高域までよく伸びつつ、空間的な音のムラもなく、しっかりと音が躾けられていることがすぐ理解できた。

 映画音響はD/M/Sという3要素で作られている。Dはダイヤローグ(声)、Mはミュージック(音楽)、Sはサウンドエフェクト(効果音)を示している。<Siko 至高>システムで観た「シビル・ウォー」は、全編を通じて、その3要素がすべて高いレベルでバランスしていた。

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