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NISA(少額投資非課税制度)で、5年の非課税期間が終了する人が必ず検討すべき3つのこと

ファイナンシャルフィールド / 2018年8月10日 8時30分

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2014年1月スタートしたNISA(少額投資非課税制度)とは、個人投資家のための税制優遇制度です。   毎年、年間120万円の非課税投資枠により、株式・投資信託等の配当・譲渡益等が非課税の対象になり、非課税のメリットを享受することができます。   しかし、この制度は、5年間で非課税期間が満了します。したがって、2014年にNISAを開始した人は、必ず2018年末に投資した保有資産をどのようにするか検討する必要があります。   今回は、その内容について考えてみましょう。  

非課税期間満了時にできる3つのこと

■売却する

現在保有している資産を売却し、その原資を使って新たな投資をするか、旅行や趣味などといった必要な消費に回すかを選択することができます。
この場合、保有資産が取得時の価格よりも値上がりしている場合は利益がでますが、値下がりしている場合は損失を受けることになります。いずれにしても、次に説明する方法も検討の上、売却するほうが良いのか、継続保有するのかを検討することをお勧めします。
 

■課税口座へ移管する

特定口座など課税口座に移管することができます。この場合は、非課税枠の特典が使えませんが、通常の取引をすることになります。
そして、翌年の新たなNISA(一般NISA)を活用して新たな商品に投資する、もしくはつみたてNISAに変更することができます。一般NISAとつみたてNISAは同じ年に併用できないので、どちらかを選択することになります。
 

■NISAの非課税枠への移管(ロールオーバー)

今年から、非課税期間終了した翌年の投資枠(120万円)を活用して、非課税期間の延長(ロールオーバー)をすることができるようになりました。非課税期間のメリットを継続して享受したい人は、検討してみましょう。
 

非課税枠への移管(ロールオーバー)のメリットと留意点・デメリット

■ロールオーバーのメリット

NISAで購入した譲渡益や配当金などは5年間非課税になっていますが、ロールオーバーすることで、さらに5年間非課税で保有することができます。つまり、継続して配当金や譲渡益等の非課税のメリットを継続享受できます。
もし、現在の保有資産が買った時よりも値下がりしていても、延長した5年間で値上がりすれば、利益を得ることができます。また、翌年の非課税枠の上限額120万円を超えていても全額ロールオーバーすることが可能な制度です。
 

■ロールオーバーの留意点・デメリット

ロールオーバーのメリットは上記の通りですが、一方でデメリットや留意点もあります。実行にあたっては、よく検討の上、自己責任で行うように心がけましょう。
1.NISA口座を開設している証券会社で、期限までに所定の手続きが必要になります。詳細については、NISA口座を開設している証券会社に確認しましょう。
2.2014年のNISA口座を保有しているが、現在つみたてNISAを設定している場合は、NISAへ勘定変更をすることが必要になります。
3.ロールオーバーした金額が120万円を超えた場合には、翌年の非課税枠は利用できません。ただし、120万円を超えない場合は、残額を利用することができます。
4. ロールオーバーしたあと、保有銘柄が値下がりして、翌年の非課税枠を他の銘柄を購入しておけばよかったと後悔しないよう留意する必要があります。また、損失した場合には、損益通算をすることができませんので、注意が必要です。
Text:堀江佳久(ほりえ よしひさ)
ファイナンシャル・プランナー/中小企業診断士。

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