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年金の「最高額」はどのくらいですか? 老後が不安なので、少しでも多くもらいたいです

ファイナンシャルフィールド / 2023年10月29日 2時20分

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老後の生活を支えてくれるものの1つが「年金」です。そのため、できるだけ多くの年金をもらいたいという人は多いでしょう。そこで本記事では、年金の最高受給月額を紹介します。   あわせて、最高受給月額を受給するための条件や、少しでも年金を増やすためにはどのようなことをしたらよいのかを解説していきます。老後に向けて参考にしてください。

年金の最高受給月額とは?

老齢基礎年金の場合、国民年金保険料を納めた月数によって、年金額が決まりまるため、年収などには左右されません。満額を受給するための条件は20歳から60歳までの40年間(総計で480ヶ月)国民年金保険料を支払っていることです。令和5年度の場合、満額は月額6万6250円(68歳以上は月額6万6050円)になります。
 
一方、老齢厚生年金の場合、年金の受給額は厚生年金保険料を納めた月数に加えて、「標準報酬月額」と「標準賞与額」に基づいて決まります。ただし、月数の上限は15歳で就職し70歳に退職すると仮定した場合、12ヶ月×54年=648ヶ月です。
 
さらに、標準報酬月額と標準賞与額にも上限があり、「標準報酬月額の場合は65万円(月給63万5000円以上)」「標準賞与の場合は1回あたり最大150万円を年3回」で、合計450万円です。
 
ここから老齢厚生年金の最高月額を計算すると、約30万3000円になります。厚生年金加入者の場合、先に計算した老齢基礎年金の6万6250円に老齢厚生年金の約30万3000円が加わって、約36万9000円が最高受給月額になります。
 

少しでも年金額を増やすには?

ここまで、最高受給月額の説明をしましたが、これは制度として可能性があるという話で、こうした金額を実際に受給できる人はほとんどいません。働き方によっては最高受給月額の何分の一程度しか受給できない場合もあるのです。そのようななか、少しでも多く受給したいと思うのは当然のことでしょう。
 
年金は原則65歳からの受給ですが、66歳以後75歳までの間で受け取ることもできます。これを「繰下げ受給」といいます。繰下げ受給のメリットは、年金を受け取る月数を遅らせれば遅らせるほど、年金額が増額することです。
 
増額率の計算式は「0.7%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数」になります。1ヶ月あたりの増額率は0.7%で、最大84%も増額します。ただし、75歳に達した月を過ぎた場合、いくら繰り下げても年金額が増えることはありません。また、老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げることが可能です。
 
注意点は、いったん年金を受け取ると、その時点での増額率で固定されてしまい、一生変更されないところです。そのため、年金を受け取る時期は慎重に考えるようにしましょう。また、加給年金額や振替加算額は受給を遅らせても増額されることはありません。しかし、繰下げ待機期間中は加給年金額も振替加算額も受給することができないのです。
 
繰下げ受給以外にも、老後も働きながら厚生年金に加入するという手もあります。厚生年金に加入する期間が増えるため、その分、老後に支払われる年金額は増えます。
 

最高受給月額は約36万9000円! 繰下げ受給で年金額を増やそう

老齢基礎年金の最高受給月額は6万6250円です。一方、老齢厚生年金の最高受給月額は約30万3000円です。厚生年金加入者の場合、老齢基礎年金額+老齢厚生年金額=約36万9000円が最高受給月額になります。
 
ただし、これだけの金額を受給できる人はほとんどいません。年金額を増やすためには、「繰下げ受給を選択する」「老後も働きながら厚生年金に加入する」といった方法があります。豊かな老後生活のためにも自身の受給月額を把握し、増やすための方法を検討しましょう。
 

出典

日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
日本年金機構 は行 報酬比例部分
日本年金機構 年金の繰下げ受給
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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