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わが家は年収「350万円」で、生活はカツカツです。高校生の子どもに「アルバイトしてほしい」と言うのは酷ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年2月29日 2時10分

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仕事をしていても、思うように収入が増えないといった人や世帯もあるでしょう。収入が増えないと、生活も豊かにはなりません。子どもがいれば、子どもにも何かしらの負担を強いる場合が出てくる可能性もあります。例えば、親が子どもにアルバイトすることをお願いするケースなどです。   今回は、収入があまり多くない家庭において、子どもに「アルバイトしてほしい」と言うのが酷かどうかを考えてみましょう。

一般的な家庭の収入と支出

最初に、世帯年収が350万円の家庭では、本当に子どもがアルバイトをしなければ生活がまかなえないのかを考えてみます。総務省統計局の「令和4年 家計調査」の結果によると、2人以上の世帯のうち勤労者世帯の平均消費支出額は、月あたりで約32万1000円でした。
 
年収350万円の場合、手取りは280万円ほどとなるでしょう。月あたりの手取りは23万円ほどです。平均的な水準の生活をしていても、毎月10万円近くの赤字となります。年収350万円で子どももいる家庭では、生活が苦しい状況となるのも仕方がないといえるでしょう。
 

高校生がアルバイトをするメリットとデメリット

親の収入だけでは生活がままならない場合は、子どもにもアルバイトなどをしてもらい、世帯収入を増やすことも検討せざるをえないでしょう。しかし、高校生の子どもに「アルバイトをしてほしい」と言うのは酷ではないかと、躊躇(ちゅうちょ)してしまう親がいても不思議ではありません。ここでは、高校生がアルバイトをするメリットとデメリットを整理してみます。
 

・メリット

アルバイトは、実際に働いて給与を受け取る行為です。高校生のうちにこのような経験をしておくと、早い段階で社会勉強ができるメリットがあります。実際に収入が得られれば、子どもはお小遣いなどを受け取る必要もなくなり、自立しやすくなる点もメリットです。
 
また、アルバイト先で学校とは別の人間関係が築ければ、それが将来の役に立つ可能性もあります。多彩な価値観や広い視野が得られる点も大きなメリットでしょう。
 

・デメリット

アルバイトに長い時間を費やすと、学業に支障が出るおそれがあります。そもそも、校則でアルバイトが禁止されている可能性もあるでしょう。にもかかわらずアルバイトをすると、それが発覚してしまった際に停学や退学などの処分が科せられるおそれもあります。
 
学校に通いながらアルバイトをする場合、遅い時間に帰宅するケースもあり、危険な目に遭う可能性もあります。自由に使えるお金が増えれば、その使い道の把握が難しくなるといったデメリットもあるでしょう。
 

家計の見直しも必要

家庭の経済状況にかかわらず、アルバイトをしている高校生は少なくありません。事情を説明したうえで、子どもに、勉学や学生生活に支障をきたさない範囲でアルバイトをするようにいうのは、メリットが多々あることを考えても、そこまで酷であるとはいえないでしょう。
 
一方で、親の努力も必要です。無駄な出費がないか家計を見直しつつ、副業による収入増を目指してみる必要もあります。また、行政による低所得者に対する給付金制度なども確認してみましょう。収入によっては給付金が得られます。そうした制度も利用しつつ、家庭全体で努力や協力をしながら生活していくことが大切です。
 

アルバイトの経験は高校生にとって多くのメリットがある

年収350万円では手取りが300万円には届かず、平均的な生活水準でも支出が収入を上回ってしまうでしょう。そのような家庭の場合には、子どもにアルバイトをしてほしいと考えるのも仕方がありません。
 
アルバイトは、社会経験ができ自立もしやすくなり、新たな人間関係が築けるなど多くのメリットがあります。校則でアルバイトを禁止していなければ、働いてもらってもよいでしょう。しかし同時に、親として家計の見直しなどの努力も必要です。
 

出典

総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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