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自宅の照明を「LED」に統一しましたが、正直これまでとそれほど電気代に差を感じません。白熱電球よりコスパがよいって本当ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月4日 23時20分

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一般的にLEDランプは白熱電球と比べて消費電力が少なく、電気代を抑えられると考えられていますが、実際にどれくらいの差があるのがあるのでしょうか。白熱電球からLEDランプに変更したものの、いまいち節約を実感できない人も多いはずです。   そこで本記事では、白熱電球とLEDランプの電気代の差や、それぞれの特徴を紹介します。

54Wの白熱電球と9.4WのLEDランプの電気代は年間で約4000円の差

経済産業省資源エネルギー庁が公開している「省エネ性能カタログ2023」によると、消費電力が54Wの白熱電球の明るさに相当するLEDランプは9.4Wほどとされています。
 
この数字に基づいて、白熱電球とLEDランプそれぞれにかかる電気代を考えてみましょう。使用時間によっても変わりますが、ここでは1日8時間電気を使ったときの年間の電気代を比較します。電力料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安に沿って31円を使用します。


電気代の計算式:消費電力(W)÷1000×電気料金単価(円)×8時間×365日
白熱電球の電気代:54÷1000×31×8×365=約4888円
LEDランプの電気代:9.4÷1000×31×8×365=約851円

以上の結果から、1日8時間電気を使ったときの年間の電気代は、白熱電球が約4888円、LEDランプが約851円とわかりました。約4000円の差があり、LEDランプのほうが白熱電球に比べてコスパに優れているようです。
 
計算は「ひとつのランプを1日8時間使うケース」を想定しているため、より長時間使用する場合や、複数の場所で同時に使う場合にはさらに差が広がると考えられます。
 

白熱電球とLEDランプの違い

電気代に大きな差があるとわかりましたが、白熱電球とLEDランプにはほかにどのような違いがあるのでしょうか。LEDランプに変更したときのメリットを実感できるように、それぞれの特徴の違いを確認しておきましょう。
 

・導入コストは白熱電球のほうが低い

電気代を考慮するとLEDランプのほうがコスパに優れていますが、導入コストだけで見ると白熱電球に分があります。LEDランプの購入価格は1000~3000円程度なのに対し、白熱電球はひとつあたり100円程度です。LEDランプに変更しても、すぐには節約を実感しにくいのは、導入の際に大きなコストがかかるためかもしれません。
 

・LEDランプの寿命は白熱電球の約40倍

「省エネ性能カタログ2023」によると、白熱電球の寿命は約1000時間、LEDランプは約4万時間とされています。もちろん寿命は製品や使用環境によっても変動しますが、LEDランプは白熱電球に比べて長持ちしやすいのが特徴です。一度導入してしまえば長期間にわたって使用し続けられるため、頻繁にランプを交換する手間がかかりません。
 

・トータルで考えるとLEDランプがお得

導入コストこそ白熱電球に比べて高くなりますが、トータルで考えるとLEDランプのほうがお得になります。長期間交換する必要がないメリットを考えても、白熱電球を使っている家庭は早めにLEDランプに変更するのがよいでしょう。
 

LEDランプは白熱電球よりコスパがよい

導入コストでは白熱電球が優位ですが、年間の電気代や寿命ではLEDランプに分があります。長く使うほどに節約を実感しやすくなるため、長期的な視点で早めにLEDランプに変更するとよいでしょう。
 
LEDランプにはさまざまな製品があるため、設置する部屋や用途にあわせたものを選ぶことが大切です。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ2023 p131~134
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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