コンビニでスプーンをもらおうとしたら「有料です」と言われました…有料になったのはレジ袋だけではないのですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年3月12日 4時20分
環境保護の考え方は私たちの日常生活に新たな変化をもたらしています。その最前線に立つのが、私たちが日々利用するコンビニです。 2020年のレジ袋有料化に続き、今度はコンビニでのスプーン・フォーク・ストローの有料化が現実のものとなりつつあります。 この記事では、カトラリーが有料になる背景や節約法をご紹介します。
2024年1月からカトラリー類の有料化が始まったコンビニも!
特に注目を集めているのが、コンビニ大手3社の一つであるファミリーマートの動きです。
株式会社ファミリーマートでは2024年1月29日から全国の直営店舗約100店において、スプーン・フォーク・ストローなどのカトラリー類の有料化を先行して開始しました。これは環境への配慮とプラスチック使用量の削減を目的としており、今後ほかのコンビニチェーンも同様の取り組みを開始する可能性があります。
有料化の背景となるプラスチック資源循環法とは?
この有料化の大きな背景となっているのがプラスチック資源循環法です。
デジタル庁e-Gov法令検索では、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律第一条にて「国内外におけるプラスチック使用製品の廃棄物をめぐる環境の変化に対応して、プラスチックに係る資源循環の促進等を図るため、プラスチック使用製品の使用の合理化、プラスチック使用製品の廃棄物の市町村による再商品化並びに事業者による自主回収及び再資源化を促進するための制度の創設等の措置を講ずることにより、生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。」としています。
日本国内でもこの法律を受けて、多くの企業がプラスチック使用量の削減に向けた具体的な行動を開始しているようです。
大手コンビニの対応は?
株式会社ローソンでは、2024年現時点で有料化は行っておりませんが、2030年目標のなかの「プラスチック使用量2017年対比30%削減」の施策としてカトラリー類の有料化実験を挙げています。今すぐにどの店舗でも有料化になるというわけではないようですが、近い将来有料化することが予想されるでしょう。
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンでは、2024年現時点で有料化についての言及はありません。
しかし、植物由来(バイオマス)の素材を30%配合したカトラリー類の導入を2022年4月より開始したり、必要な方のみ配布したりとプラスチック削減を行っているとのことです。こちらも今すぐに有料化が始まるということは考えにくいですが、状況によっては有料化になる可能性もあります。
「カトラリーは持参」が節約の基本に!
コンビニ大手3社の動きにより、カトラリーは持参という考え方が新たに生み出されました。環境省からも、消費者に向けてプラスチック製品の使用を減らしたり、繰り返し使用できる商品を利用したりすることを心がけるよう呼びかけがあります。
自宅からスプーンやフォークなどのカトラリー類を持参することで、環境保護に貢献するとともに個人の経済的な負担も軽減することが可能です。1つ当たり数円程度ですが、毎回購入していると金額は大きくなります。
このような習慣は、エコバッグを持参することが新たな常識となったレジ袋有料化の時と同様に、私たちのライフスタイルに根付いていくことでしょう。
スプーン・フォークは持参して節約しよう!
2024年1月の段階で一部のコンビニでは、スプーン・フォークなどのカトラリー類の有料化が始まっていることが分かりました。背景には「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」という新しい法律がかかわっています。
カトラリー類は1つ当たり数円ですが、毎回購入するとなると大きな金額になります。節約もしつつ、環境にも配慮していきましょう。
出典
株式会社ファミリーマート プラスチック削減の取り組み スプーン・フォーク・ストロー有料化を2024年1月29日(月)から一部店舗にて先行開始
株式会社ローソン 2022年度 決算説明会(35ページ)
株式会社セブン‐イレブン・ジャパン 地球環境 石油由来プラスチックの削減
デジタル庁 e-Gov法令検索 令和三年 法律第六十号 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律 第一条
環境省 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律 消費者の方へ 特定プラスチック使用製品の使用の合理化
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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