生命保険の選び方は男女で全然違う。女性ならではの生命保険の選び方・注意点

ファイナンシャルフィールド / 2019年8月21日 10時15分

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平成29年簡易生命表(厚生労働省)によると、女性の平均寿命は男性より約6年長い87.26歳。ある年齢からあと何年生きられるかの平均を表す平均余命は、70歳女性で20.03年、80歳女性で11.84年です。   ということは、70歳の誕生日を迎えられた女性は、90歳以降の生活を考えておくことが現実的です。そこで今回は、女性ならではの生命保険の選び方や注意点について、見ていくことにしましょう。  

備えておきたい女性特有の病気

厚生労働省の最新の調査によると、女性の死亡原因の第1位は悪性新生物(いわゆるがん)、第2位は高血圧性を除く心疾患となっています。
 
年齢別で見ると、30歳以降で悪性新生物の占める割合が増え、50歳台後半がピーク。その悪性新生物による死亡では、特に働き盛りの年齢層で乳がん、子宮頸がん・子宮体がん、卵巣がんの割合が高くなっています。
 
入院要因では、認知症や統合失調症などの精神疾患と高血圧性・心・脳血管疾患が多く、次にアルツハイマーといった神経性疾患、悪性新生物と続きます。
 
上記のような病気に対する備えとなると、がん保障、医療保障、三大疾病保障、生活習慣病保障が代表的ですが、さてどのくらい保険でカバーすればよいのでしょうか?
 
お金に余裕があればたくさん加入したいところですが、実は反対で、お金に余裕がない人こそ病気などで生活に困ることのないよう、しっかり保険に加入すべきと筆者は考えます。
 
とはいっても、家計を圧迫しては本末転倒。バランスを考えるなら、罹患(りかん)する可能性が高く治療に際し金銭面・心身面にも負担が大きい、がん保障から検討するのが望ましいでしょう。
 
悪性新生物の治療は、入院して検査・手術よりも、通院して抗がん剤・ホルモン剤・放射線治療などを受ける頻度が高く、就業継続が困難になり仕事を失うリスクもあります。
 
また、健康保険の適用外の治療である先進医療で、陽子線治療や重粒子線治療を受けた場合、少なくとも300万円前後の費用がかかります。
 
そのような治療を意識すると、近頃は全般的に入院が短期傾向でもあるため、入院給付金が給付されるものより、がんと診断されたら一時金が出たり、先進医療を受けたら給付されたりするものが使い勝手がよいように思います。
 
医療保険は、医療の進歩に合わせて随時、各社から新商品が発売されています。健康上見直しが可能であれば、時代に合った保険を検討していくのもよいでしょう。
 

備えておきたい長生きリスク

医療機関にかかる女性は、入院・外来ともに65歳から多くなる傾向にあります。また、介護保険の受給割合も、80~85歳未満で全体の約2割、85~90歳未満で約4割、90歳以上で6割以上を占め、高齢になるにつれ日常生活に支障が出てくる実態が浮き彫りとなっています。
 
長生きに伴い、医療費だけでなく、介護費への備え、そして90歳までをひとつの目安とした生活費の確保が必要になります。
 
民間の介護保険ですが、公的介護保険で適用外になりやすい65歳未満の要介護状態にも、備えることができます。会社によって、一時金や年金が受け取れる要介護状態の条件が異なりますので、比較の際は注意しましょう。
 
老後資金として2000万円必要といった、金融庁ワーキンググループの報告書が話題となりましたが、老後資金の確保策のひとつとして、個人年金保険があります。円建て商品は積立利率が低く、収益性は乏しいですが、個人年金保険料控除という所得控除を受けることができるのが魅力です。
 
すなわち、年間保険料8万円までに対し、最大4万円にかかる所得税・住民税が軽減され、年間数千円の還付が受けられるわけです。
 
終身年金にすると、一生涯年金を受け取ることができます。保証期間付き年金に比べ、1回に受け取る年金額は少なくなりますし、早く亡くなられると総支払保険料の元が取れない可能性もありますが、長生きしたときには安心。特に将来が心配なおひとりさまにおすすめです。
 
厚生労働省平成29年簡易生命表の概況
平成29年度 介護給付費等実態調査の概況(平成29年5月審査分~平成30年4月審査分)
厚生労働省 平成29年(2017)患者調査の概況
国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計
平成 29 年(2017) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
 
執筆者:うらのまさこ
不動産業界出身のFP

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