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【悲報】日本文学振興会が朝日新聞広告にてアニメをダシにして文学を褒める

ガジェット通信 / 2016年7月21日 0時15分

2016年6月20日の朝日新聞朝刊に掲載された日本文学振興会の広告が「アニメを馬鹿にしているのではないか?」と物議を呼んでいる件についてお知らせします。

日本文学振興会のキャンペーン『人生に、文学を。』

この広告は、日本文学振興会(文藝春秋の役員を中心とした公益社団法人)による『人生に、文学を。』というキャンペーンのものです。

以下に新聞広告と同じキャンペーンサイトがありますので、そちらを見てみましょう。

■人生に、文学を。

http://www.jinsei-bungaku.jp/

(※画像は上記サイトトップページより)

文学を知らなければ、目に見えるものしか見えないじゃないか。

文学を知らなければ、どうやって人生を想像するのだ(アニメか?)

この広告の文章に違和感を覚えた人たちの間で、物議をかもしています。

以下、主だった指摘を見ていきましょう。

批判、指摘の数々。

多くの方が指摘していたのは「アニメを引き合いに出す必要はあったのか?」「目に見えないものを描いているのは文学だけではないのですが?」という点でした。

一般人はもちろん、上記の通り藤津亮太さん(アニメ評論家)や星野貴紀さん(声優)のようなアニメ関係者からも、文筆家の千野帽子さんや橋本麻里さんなど文学畑の関係者からも指摘をされています。

また、エディトリアルデザイナーのほうとうひろしさんやコラムニストの小田嶋隆さんは、このプロジェクトに賛同する多くの有名企業について疑問を呈しています。

記者の総論。

このプロジェクトの主体となっている日本文学振興会は、芥川賞や直木賞など各種文学賞の選考や告知を行っている組織です。

コピーの最後にある、下記の全然文学的でない説明文からも『人生に、文学を。』が芥川賞と直木賞の、ひいてはそれらを受賞する本の宣伝であることは明らかです。

繰り返す。人生に、文学を。

(一年に二度、芥川賞と直木賞)

かつては日本を代表するメインカルチャーだった”文学”が、アニメをダシにした全然文学的でないキャッチコピーで芥川賞や直木賞の宣伝をする時代になってしまった、という、悲しい出来事でした。

■公益社団法人 日本文学振興会

http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/

※新聞の写真とWebサイトのスクリーンショットは記者の撮影によるものです。

※Twitterからの引用はガイドラインに即して行っています。

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(執筆者: いしじまえいわ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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