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『Instagram』上の写真の裏側にある“不都合な真実” 虚構まみれの写真の裏にある真実を描いた動画

ガジェット通信 / 2017年8月4日 16時30分

イギリスの“Ditch the Label”という慈善団体が、『Are You Living an Insta Lie? Social Media Vs. Reality』という動画を公開しています。直訳すると、「嘘だらけのインスタ(=インスタントの嘘という意味も含んだダブル・ミーニング) 生活してない? ソーシャルメディアVS現実」というタイトルになりましょうか。今年の2月に公開されたこちらの動画、『Facebook』では4300万回、『YouTube』では180万回の再生回数となっています。

Are You Living an Insta Lie? Social Media Vs. Reality(YouTube)

https://youtu.be/0EFHbruKEmw

動画はきちんとメイクをしてから、あたかも“寝起き直後に撮った”ような写真を投稿する女性から始まります。(寝ぐせどこ~?)

乗ってもいないのに自転車用のヘルメットをわざわざかぶって写真を撮り、「チャリで30キロ走破」というコメントをつける男性。(チャリどこ~?)

写らない場所は汚いままなのに、“自分のデスクの一部だけ整理整頓”して「整理整頓」とかコメントしちゃう女性。(ズームアウトしてみて~)

くっそまずいグリーンスムージー(青汁じゃないと思います)を一口飲んだだけで捨てたのに「スーパーヘルシーな朝食」とコメントする男性。(飲んでるとこ見せて~)

何枚も写真を撮ってから一番良い写真を使って「身支度」とのたまう男性。(ツッコミどころが見つかりません)

友達とレストランに来ているのに、会話もなくスマホをいじくりまくってる4人も写真撮影の時はスマホを隠します。それでも、「仲間と過ごす時間が大好き」と言い切れる度胸のある女性。(食事してるとこ見せて~)

「パーティーに行く準備」を装ってフルメイクアップした写真を投稿する男性。(パーティーの様子見せて~、動画で)

最後は彼氏にウザがられながらも写真撮影の時だけは“仲睦まじい”ふりをするカップル(これもツッコミどころなし)

動画で描写されたように、『Instagram』や『Facebook』などのSNSが虚構まみれというのは広く知られた話ではないでしょうか。フェイクニュースに限らず、“一部を切り取って報道する”という点で、メディアがよく批判を受けたりします。これは何もメディアに限った話ではなく、『Instagram』に投稿された写真なども“一部を切り取って”撮影された写真の場合が多いようです。「SNS 嘘」や「インスタ 嘘」といったキーワードで検索すると、70万とか80万といった単位で検索結果が表示されます。

なぜ男子中高生はSNSに嘘やデマを投稿するのか?

https://japan.cnet.com/article/35095605/

どうしてSNSには、平気で嘘をつく人がいるの? その心理とは

https://ddnavi.com/news/330332/a/

これみよがしな『Instagram』の写真を筆者は勝手に“自分広告”と呼んでいます。通常の商品広告であれば、“企業利益の追求”を目的に“自社商品のアピール”をしますよね。“自己顕示欲”とか“承認欲求”を満たすために、「素敵な〇〇は皆と情報を共有したい(〇〇はファッションとか流行の食べ物とか)」という名目で“自分アピール”する以上、“自分広告”以外の何物でもないと捉えています。巷で少し話題となった「リア充アピール代行業者」は、差し詰め広告代理店とかCM制作会社いったところでしょうか。

「リア充アピール代行」会社に聞く 依頼者ってどんな人?

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/202706

広告は通常、広告主にとって“不都合な真実”は一切表に出てこないものです。ソーシャルゲームのTVCMで「今までにないRPG体験を」といったキラキラしたフレーズはよく出てきますが、「まともに楽しむには月平均5万円くらいの課金が必要です」といった広告主にとっての“不都合な真実”はベールを被ったままですよね。『Instagram』の“自分広告”も同様です。“Photoshopで加工してます”とかいった“不都合な真実”は隠されたままです。

池上彰さんあたりが、新聞報道を読み解くには「行間を読みましょう」みたいなことをテレビで言っていた記憶があります。文字情報の行間を読み解くにあたっては、正確な情報や知識があれば書かれている事の裏にある本質が見えてきたりもします。一方で『Instagram』などの視覚情報では、カメラのフレームの外側にある正確な情報は、えてして見抜くのが難しかったりします。これは人間の自分の目で見たものを信じ込みやすいという心理的な側面も関係しているのでしょうね。

※画像:『YouTube』より引用

https://www.youtube.com/watch?v=0EFHbruKEmw

https://www.ditchthelabel.org/living-insta-lie/

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(執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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