[MOM1135]三鷹DF湯浅辰哉(3年)_肋骨骨折抱えたCB、指揮官讃えた気迫の守り

ゲキサカ / 2014年10月6日 19時45分

[MOM1135]三鷹DF湯浅辰哉(3年)_肋骨骨折抱えたCB、指揮官讃えた気迫の守り

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 全国高校選手権東京都Aブロック予選2回戦 東京実高 1-2 三鷹高 駒沢第2]

「結構先触られたりしましたし、(後半39分の)失点のところも自分が先に触っていればあそこに落ちることはなかった」。三鷹高のCB湯浅辰哉(3年)は自身のプレーについて首を振り、チームメートの守りや「前が点取ってくれた」という前線に感謝の言葉を述べた。それでも、佐々木雅規監督は「良く体張って頑張ってくれた」と称賛。東京実が再三ロングボール、ロングスローをPAへ放り込んでくる中、PAで弾めば間違いなくピンチになるであろうボールを集中して弾き返し、相手FWへのチェックも欠かさず、相手に抜け出されかけても最後まで諦めないスライディングタックルでシュートコースを限定し続けていた。それも2-0で勝った日体荏原との1回戦で肋骨骨折の重傷を負っていたという身体。「痛み止めを飲んで」最後まで献身的に戦った背番号5の貢献度は大きかった。

「ファーストがしっかり行ければ、後ろも楽と思うんで、前で先に触るということを取り組んでいました」と勇気を持って相手アタッカーをチェック。カバーリングに優れたパートナーの2年生CB吉野秀紀(2年)のサポートを受けながら、思い切った守備を見せていた。特に相手の“危険人物”FW前田航大には何度か前に出られるシーンがあったが、「最後身体付けたり足出したりする練習をしていた」と最後まで食らいついて得点を許さない。

 集中力を切らした瞬間にやられる――。その思いが頭の中にあった。三鷹は昨年の準々決勝、後半アディショナルタイムの失点によって帝京高に0-1で敗戦。その前年も試合終了間際の失点によって帝京に追いつかれて延長戦の末に敗れていた。湯浅は「いつも、毎年見てきたので最後三鷹が失点するのを。一昨年も帝京にラスト1プレーで同点にされた」。だからこそ、最後まで集中力は途切れることがなかった。

 後半39分の失点によって1点差とされた後、PAに放り込まれたボールを良く跳ね返した湯浅だが、それでもこの失点は許せなかったようだ。だからこそ、準々決勝の駒澤大高戦へ気を引き締める。「きょうもやれちゃって。集中切らさないようにやりたい」。優勝候補筆頭の駒大高戦へ向けて強調したことは気持ちで負けないこと。「気持ち。自分たち下手なので、やるチームやるチームみんな上手いので、気持ちだけでは負けないように。上手さで勝つチームにそういうところで負けていたらボコボコにやられる。(三鷹高の名で戦うのは)自分たちが最後。高校としては最後なのでしっかりとやっていきたい」。この日、最後まで見せ続けた「気持ち」を準々決勝でも前面に出して、試合終了の瞬間まで全力で戦う。

(取材・文 吉田太郎)

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