[MOM321]関学大GK村下将梧(3年)_「マジかよっ!!」の危機を救った守護神
ゲキサカ / 2014年12月14日 22時3分
[12.14 大学選手権2回戦 関学大2-0鹿屋体育大 味スタ西]
PKは圧倒的にキッカーが優位と言われる。この日、関西学院大のGK村下将梧(3年=東海大付仰星高)は、そのPKの場面を迎える。しかも2回も――。
まず最初に迎えたPKのピンチは、序盤の前半12分に訪れた。キッカーはFW米良知記(4年=大津高)。村下は米良の動きを見極めるように、簡単には動かない。それは前日の練習でGKコーチから受けたアドバイス通りだった。「『我慢してしっかり飛ぼう』というのは、しっかりとGKコーチの方と話していました。ただ、相手がどっちに蹴るのか、まったく分からなくて…」。村下は右に飛んだ。ボールは村下から見て左に飛んだ。万事休すと思われたがシュートはポストを叩き、一命を取り留めた。
しかし、後半3分にまたもや鹿屋体育大にPKを与えてしまう。これには村下も「『マジかよっ』って思いました、僕自身(笑)」と答えている。「1試合にPK2本は初めての経験でした。ただ、前半に1本経験していたので、後半は少し落ち着いてできたのかなと思います」。その言葉どおり、MF中原優生(3年=佐賀東高)の動きを最後まで見極めると、ボールが飛んだ左に飛び、今度はきっちりとボールをキャッチした。
「相手の助走が長くて、ゆっくり入ってきたので、絶対に僕を見て蹴ってくるタイプだと思いました。だから、僕自身は絶対に動かずに我慢しようと心に決めていました」とPKストップできた要因を語った。「無失点に抑えていたら、絶対に攻撃陣が点を取ってくれる」という守護神の期待に応えるように、その後、攻撃陣が2点を奪取。2-0の完封勝利を収めて、準々決勝進出を果たした。
成山一郎監督から「ナイスキーパーでした。2本目はさすがに僕もあきらめかけていたので。本当にあいつのおかげで助かりました」と賛辞を送られた村下は、「日頃、監督には迷惑をかけているので、そういった意味ではチームに貢献できて良かったです」と笑顔を見せた。
(取材・文 折戸岳彦)▽関連リンク
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