ドリブルから決定機演出のFP吉川「後半はゲームが滞った」
ゲキサカ / 2014年12月19日 5時3分
[12.18 親善試合 フットサル日本1-1フットサルクロアチア 駒沢体育館]
持ち味のスピード、高い技術を武器にクロアチアの守備を翻弄した。ドリブルが持ち味という選手が多い日本代表の中でも、この日のFP吉川智貴のキレは際立っていた。前半10分には右サイドで1対1になると果敢に仕掛け、DFを置き去りにして決定的なパスをゴール前に配球。FP渡邉知晃のシュートミスで、惜しくもアシストにはならなかったが、個の力を示した。
これまで、あまり体の大きい欧州の選手たちとマッチアップした経験のなかった吉川は、「もちろん、全然やれていましたし、自分たちのやりたいフットサルもある程度はできていたのかなと思います。特に、前半は相当チャンスをつくれていました」と、手応えを口にしてから、「ただ」と続けた。
「ただ、ああいう決めるべきところを決めていかないと、ああやって後半は苦しい展開になってしまうと思いますし、決定機の部分はこれからも課題かなと思います」。
ドリブルからチャンスをつくる回数の多かった吉川だが、1試合を通しての自身のパフォーマンスにも満足できなかったようだ。「どうなんですかね…。後半とかは、そんなに1対1で抜いてっていう場面は少なかったですし、ゲームが滞ってしまったかな、という感じはあります。後半に相手が引いて、しっかりカバーをつくってきた状態で、自分たちが何をできるのかは、もう少し考えないといけないと思います」と、自身とチームの課題を口にする。
相手にドリブルが警戒されたとき、今度はどういう形で崩していくのか。吉川は、アジア選手権の後にも、それがチームの課題だと指摘していた。再び、その課題に直面した今は、逆にいえば修正するチャンス。クロアチアとの第2戦まで、中1日と時間はないが、きっかけだけでも見出すことができれば、2014年最後の代表活動は大きな意味を持つものになる。
(取材・文 河合拓)
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