J2降格免れるも…新潟・柳下監督が今季限りで退任へ

　アルビレックス新潟は9日、柳下正明監督(55)と来シーズンの契約を更新しないと発表した。これにより、今シーズン限りでの退任が決定した。

　柳下監督は12年6月に新潟の監督に就任。降格圏内に低迷していたチームを立て直し、最終節でJ1残留に導いた。翌13シーズンには7位、14シーズンは12位に終わり、今シーズンは第2ステージ第16節を終えて年間順位15位につけ、来シーズン13年目のJ1が決まっていた。

　クラブを通じて田村貢社長は「柳下正明監督には2012シーズン途中、新潟が残留争いの渦中にある時期に指揮を執っていただきました。以来、新潟らしい粘り強く勝負を諦めない基本的な姿勢を継続しながら、より攻守にアグレッシブなスタイルを植え付けるために強くチームを牽引していただきました。また、アカデミーの選手も含めた多くの選手の成長を促していただき、そのご指導・ご尽力には深く感謝を申し上げます」と、感謝の言葉をおくった。

　また、田村社長は、「アルビレックス新潟がさらなる成長を遂げるために、総合的に判断をして、柳下監督には今季までをもって契約を満了とさせていただく決断をいたしました。改めて柳下監督のこれまでのクラブへの多大なる貢献に御礼を申し上げるとともに、サポーターの皆様には、引き続きアルビレックス新潟を温かくサポートいただけますよう、お願い申し上げます」と、今回契約を延長しないと決断した理由を語った。