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約500万円で19人補強、千葉・高橋GM「整理しないと先にいけない」

ゲキサカ / 2016年1月18日 17時31分

約500万円で19人補強、千葉・高橋GM「整理しないと先にいけない」

 ジェフユナイテッド千葉は2016シーズンへ向けて、大幅な選手の入れ替えを行った。チームを去ったのは昨季の主力を含む24名。新たにチームへ加わったのは、レンタルバックの選手を除いて19名にものぼる。17日にはフクダ電子アリーナで新体制発表会が行われ、フロントスタッフや監督、選手全員が登壇した。

 会見後に取材に応じた高橋悠太ゼネラルマネージャー(34)によれば、新加入19選手を獲得する際にかかった移籍金は約500万円のみ。川崎Fと契約を残していたFW船山貴之を完全移籍で獲得するのに移籍金が発生したものの、残る18名は0円で獲得した。

 今回の大量放出の裏には“財政問題”もあった。2016シーズンのJ2では「上から4番目」ほどの資金力を持つ千葉だが、これまでに獲得したFW森本貴幸などの移籍金がクラブの財政を圧迫していたのだ。昨年11月にGMへ就任したばかりの高橋氏は「移籍金にかける割合が尋常じゃなかった。移籍金が選手の給料の首を絞めているような状況だった。そうすると実際にいい選手を取ることはできない。そこを整理しないと先にはいけない状況になっていました」と明かす。

「(昨季の)あのメンバーをあのまま持てなかった。彼らを残していたら来年も再来年も償却があるし、実質的な選手に人件費をかけられないという状況でした」。契約を残していた選手を他クラブへ売却することで、この問題を整理したのだ。

 また新生・千葉には千葉県内出身者や県内の高校出身者が多いが、これは意図せぬ形で起きた偶然だったという。クラブへの愛や強い気持ちを持っている選手を集めた結果、キャリアのどこかで千葉県に接したことのある選手が多くを占めた。

「リストアップした選手にオファーを出して会うと、千葉出身の選手はジェフに対する気持ちをどこかに持っている選手が多かった。優先順位として、気持ちが強い選手を集めたいというなかで、千葉出身の選手が多くなった。どちらの選手を取るか迷ったときは、千葉に対する気持ちがある選手を取ろうとも思っていた」

 また高橋GMが千葉への強い思いを持つ選手の獲得を第一優先にすると決めたひとつのきっかけがある。昨季・最終節の讃岐戦(0-2)後、ミックスゾーンで選手たちの様子を見ていたときのこと。「そういうときにチームが一つになるという雰囲気が見られればと思いましたけど、表情を見ているとチームから心が離れている選手が何人かいたので。そういう状況で勝てるほどJ2は甘くない」。この光景が“改革”を後押しした。

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