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日本高校選抜選考合宿最終日は紅白戦実施、当落線上の選手たちによる“下克上”も

ゲキサカ / 2016年2月10日 17時50分

 1本目からスライディングでのインターセプトなど気迫あふれる攻守で一際存在感を放っていた黄の尾ノ上は「昨日の試合あまり良くなかったんで。みんな、この試合に関しては『もう選考会終わった』とか思っていたと思うんですけれども、やんないと例え落ちるとしても、せっかくこの場に立たせてもらっているので全力でやって何か得られたらいいと思って頑張りました」。その後も、当落線上と見られる選手たちの黄が「あっち(赤)はほぼAというか決まっているメンバーだと思うので、(その相手に)勝てばチャンス」(尾ノ上)という思いで戦い、赤を苦しめる。そして8分、黄は吉武がDFのプレッシャーを受けながら持ちこたえてボールを繋ぐと、鈴木らが絡んで鮮やかな崩し。最後は右SB宮原のクロスを鳥海が体ごとゴールへ押し込んで2-0とした。赤は14分に杉岡のアーリークロスから矢村が決定機を迎えたがGK寺尾の正面。タビナスの突破などでチャンスをつくった黄が“下克上”とも言える戦いで20分間を終えた。

 3本目は赤の左SBにタビナス、ボランチに尾ノ上、FWに深見を入れるなど入れ替えが行われ、赤の名倉の右足シュートと矢村のヘディングシュートを坂口が好反応で止めたほか、イサカの鋭い抜け出しを星がブロックするシーンなどがあった中で0-0で終えた。早稲田監督は紅白戦を総括して「思い切ったプレーが少なかった。(モチベーションは高かったと思うが)慎重になりすぎたというかチームメートに遠慮してしまうところがあってこういうゲームになってしまった」と首を振る。そして「将来、どういう道を歩みたいのか、明確なヤツはやると思う。これをいいステップにしていこうという前向きな考え、取り組みをすることが夢を実現することに近づくんだということが分かっていてもなかなかできない感じだと思う。(ただし)コイツらレベル高いですから。我々が高い要求を出すことも大事。どこかでスイッチが入ってしまえば変わる」と語り、高体連代表として世界と戦うデュッセルドルフ国際ユースや20日のネクストジェネレーションマッチへ向けてコンディション、メンタルを変えてくることを期待した。

 戦い方は選手の個性を活かしながら4-2-3-1や4-1-4-1システムをテストしながら、チームとして守備面の向上にも取り組んでいく構え。早稲田監督は「(世界との戦いで大事なことは)もちろん結果だと思います。内容に満足して結果出せなきゃそれは言い訳でしかない。勝負ですから、勝ちにこだわりながらきちっと戦うようにチームをもっていくことが大切」と勝利を目指していくことを説明した。今後選手たちが挑戦する世界は日本高校選抜チームの団長を務める横田智雄高体連サッカー専門部部長(武蔵丘高)が「小器用にできているだけじゃ通用しない世界」と語る厳しい舞台。牧野が「(高体連所属の選手が)何万、何十万人いる中でこうやって選んでもらっている。その誇りをもって頑張りたい」と語ったように、今後選考を経て日本高校選抜に選ばれた選手たちは高体連代表としてのプライドを持って世界に全力で挑戦する。

[写真]存在感を発揮した尾ノ上(右)が三宅と競り合う

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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