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酒井高徳、25歳の進化…ボスニア戦で見せた「ドイツ仕様の守備」

ゲキサカ / 2016年6月20日 7時15分

―内田選手も『ドイツに行って守備が面白くなった』と言っていました。
「(内田)篤人くんはもっとそう思うんでしょうね。僕は球際で五分の争いに持っていけたら、身体的に勝てる自信があります。篤人くんの場合、五分の競り合いではなかなか勝てなくても、読みや駆け引きでうまくボールを奪いますからね。そこは僕以上に楽しさがあるのかなと思います。でも、僕も最近、守備が楽しいんですよ。ボスニア戦も守備ではやられなかった印象が自分の中にありますし、周りの人からも『本当に安心して見られるようになった。前はヒヤヒヤするシーンが多かったけど』って言われますから(笑)」

―あの試合ではそういう印象を持った人も多かったと思います。
「ああいう体格の大きい選手とはいつも(ブンデスリーガで)対戦していますからね。若干、ドイツ仕様の守備にしたというのもあります。アジアだと、動きが読めないような選手も多いんですよ。“そこで裏を取ってくるのか”とか、全然狙ってないようなパスを単純に前に蹴ってきたり、アジアはある意味、予測不可能なんです。何をしてくるか分からないというところがあって、その一瞬で失点することもあります。だからアジア相手の試合では普段と守備の仕方を変える必要があって、ボスニアのような体格の大きい相手はブンデスリーガとちょっと似ている部分もあるので、逆にやりやすかったですね」

悔しさの原点
自分の力のなさに涙した

―ボスニア戦は攻撃が課題だったということですが、縦関係を組んだ浅野拓磨選手とは初めてのコンビでした。裏に飛び出すタイプの選手なので、酒井選手がその横をオーバーラップしていくというより、後ろからサポートする役目だったのかなと感じました。
「本人の特長は分かっていたので、狙いはそれでした。最初から(浅野の横を)回るつもりはなかったですね。チームのパターン練習も、浅野に当てて僕が中をオーバーラップするとか、僕が中に付けて浅野が裏に行くとか、そういう形でした。課題として感じたのは、僕がボールを持ったときに『浅野の裏をどうやって使うか』というイマジネーションがみんなで共有できていなかったということですね。浅野にも後半途中で言いましたが、(浅野の)動きが単調すぎた。『裏を狙うのは分かるけど、裏、裏、裏じゃなくて、スピードがあるんだから相手とヨーイドンの状況を作らないとダメだよ』と。自分のスピードを生かすために相手と駆け引きしないといけないのに、ずっとサイドバックの視野の中から飛び出している感じでした。あれだとサイドバックとしては守りやすいんです。一回ボールを受けて相手を引き付けるとか、相手の視線を自分から切らせる動きをするとか、そういう工夫をしないと、どんなに速い選手でも簡単に裏は取れないですから。『サイドバックのポジションを見ながら動きに変化をつけろ』という話をしましたね。それでも最後に裏を取って1対1のチャンスが来ましたから、そこは彼の速さのクオリティーなのかなと思います」

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