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酒井高徳、25歳の進化…ボスニア戦で見せた「ドイツ仕様の守備」

ゲキサカ / 2016年6月20日 7時15分

―最後の決定機はパスを選択して試合後に涙を見せていました。
「素直でいいじゃないですか。かわいくて」

―自分にもああいうことはありましたか?
「僕はないですかね。最後にサッカーで泣いたのはいつだろう。……ブラジルW杯のときですかね。あのときはもちろん負けたことも悔しかったんですが、どちらかというと、(内田)篤人くんがあんなにテーピングで膝をがちがちに巻きながらプレーしているのに、監督の中で自分が替えの利く選手と認めさせることができなかったことが悔しかったですね。日本代表の一員としてブラジルまで行ったにもかかわらず、そういうときに使いたいと思う選手になれなかった。そういう自分の力のなさに悔し涙が出たというのはありましたね」

―その内田選手の負傷離脱が続く中、今年3月のW杯アジア2次予選、6月のキリン杯では酒井宏樹選手と酒井高徳選手が1試合ごとに先発しています。
「もちろん、お互いにライバル意識は持っていますが、僕と(酒井)宏樹のライバル関係って、良いのか悪いのかは別として、お互いを認めているところがあるんですよね。自分には自分の好きなプレー、強みのスタイルがあって、宏樹は宏樹で自分のプレースタイルに強みを持っている。宏樹が試合に出て、良いプレーを見せたら素直に『良かったよ』って声をかけますし、『もっとこうしたらいいんじゃないか』というアドバイスをし合うこともあります。良いライバル関係というか、お互いがお互いをリスペクトしている感じですね」

―今の日本代表では右サイドバックが最もレギュラー争いの熾烈なポジションでもあります。
「もちろん、レギュラーで出たくないなんてこれっぽっちも思っていません。外から見たら右サイドバックはレギュラー争いが熾烈だと思うだろうし、実際にそうだと思います。でも、宏樹が先発で出てもそこまで気にならないというか、『自分ならこれができますよ』『こういうプレーをしますよ』という自信があるし、宏樹が自分より少しまさっているなと思う部分もあります。クロスの精度、最後のところのクオリティーは宏樹のほうが少し技術が高いのかなと思っていますし、その部分では宏樹が試合に出るのにふさわしい選手だとも思っています。逆にさっき話したとおり、自分はそこさえしっかりできれば日本代表のレギュラーとして試合に出る自信があるし、そこを求めていきたいと思っています。監督に対する一番のアピールは、どこのポジションであっても“結果”です。そこを追求していきたいですね」

―そんな酒井宏樹選手は今オフに「ドイツを出たい」とも話していましたが、高徳選手は今後のキャリアについてどう考えていますか?
「僕は結構、ドイツで満足していますね(笑)。環境も素晴らしいですし、選手のレベルも高い。ドイツ人の血も流れている? それもありますし(笑)、せっかくこれだけドイツ語を覚えたので、ここで他の国に行くのもどうなのかなって。僕は結構、ドイツが居心地いいですね」

(取材・文 西山紘平)
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