確固たる意思、大阪体育大で闘うDF「菊池流帆という名前を知ってほしい」
ゲキサカ / 2016年7月18日 22時55分
[7.16 大学選抜合同選考会 中央大G]
身体とともに声を張り、猛烈な勢いで相手の攻撃を弾く。選考会の寄せ集めチーム。連携不足で戸惑いをみせる選手が多いなか、臆することなく自分自身をさらけだしてプレーしていたのは大阪体育大のDF菊池流帆(2年=青森山田高)だった。
全日本大学選抜選考会に臨んだDFは「手応えというかシンプルに楽しかったですね。こうやって上手い人とやれて、自分の力を出せるというか。サッカーは楽しいなという感じです」と笑顔をみせた。
今春のデンソーカップチャレンジでは全日本大学選抜に選出されていた。しかし、その後のマレーシア遠征メンバーからは落選。またデンソーで痛めた右足首の状態が思わしくなく、今季の関西学生リーグおよび関西学生選手権では出遅れた。それでもスタートの遅れを取り戻すかのように、急ピッチで仕上げると選抜へも招集。
この日は「高さと気持ちと声」をアピールするべく、「どうあがいても今までやってきたことが出るので。まずはメンタル状況を整えていこうと思いました」と選考会に臨んだ。
強くヘディングで弾くたびに「うぉりゃー」という声が響く。流通経済大のDF今津佑太(3年=流通経済大柏高)と重なるその姿はインパクトを与えた。「自分には叫ぶしかない。気持ちを出すしかない。俺のプレースタイルはそんな上手くもないし、早くもないし。だからもう気持ちをどんどん出していこうとやっていきました」と菊池は言う。
今津とタイプが被るという指摘には「そうなんですよねぇ……」と困った表情を浮かべつつも、「だから意識はしていますけど、(今津選手には)なりきらずに菊池流帆という名前を知ってほしい」と胸を張った。
この日のU-19全日本大学選抜戦ではCBを務めたが、続く関東大学選抜戦ではSBでプレー。たまたま今週行ったチームの紅白戦で「人生初」のSBを務めていたこともあり、自らアピールして新たなポジションにチャレンジした。
「GKはないかな、でもFWもSHもボランチも、ほとんどのポジションをやってきた。でもSBは本当に人生初。しかもこの舞台でやるとなって、でも今週の紅白戦でやったし、一発やってみようかなと」
そんな意気で試合へ入ると、果敢に攻撃参加。サイドを駆け上がっただけでなく、PA内まで自ら持ち込んでシュートを放ったほか、クロスに合わせて飛び込んでは持ち前の高さを活かしたヘディングシュートも狙った。悔しくもネットを揺らした一撃はオフサイドとなったため「あれがオフサイドになっていなかったら評価になっていたはず。悔しいの一言に限る」と悔やむ。
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