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名門復権へ未来を支える原石たち、東京Vユースの現在地

ゲキサカ / 2016年7月26日 12時53分

 これまで東京Vユースを率いてきた指導者たちの多くが「ここから何人のプロを出せるかが自分の仕事」と語ってきた。それは今も変わらない。ユースからのトップ昇格、あるいはユースから大学を経てのプロ入り。幼い頃から東京Vというクラブで育った選手が最終的にプロの舞台へ羽ばたいていけるように、その下地をつくるのがユースなのだ。

 藤吉監督は未来のプロ選手を育てる上で大切にしていることについて、「僕もプロでやっていましたけど、本当に厳しい世界なので、そこで打ち勝っていくことが大事だし、ライバルに対して、正々堂々と戦えることが一番大事だと思う。そのためには自分をしっかり持って、サッカーに対して真剣に生活できるようにしていくことが必要。社会人を育てるというよりも、サッカーを通じてプロを目指すことで、社会人の準備ができたらいいなと思いますね。例えば頑張ることができれば、どんな社会に出ても頑張れるだろうし、そういうのは頭に入れながらやっています」と話した。
 
 東京Vには脈々と受け継がれている“ヴェルディ”らしさがある。人によって言葉は違えど、身体に染み付いたそのテクニックや相手を軽やかに相手をいなすプレー、観ているものの意表をつく様はその象徴ともいえる。藤吉監督は“ヴェルディらしさ”について、「一言ではなかなか言えないかもしれないけれども、サッカーの本質である“勝つ”とかを求めながらも、楽しいサッカーというか、相手の逆を取ったり、相手の嫌なことをできるとか、ボールを大事にしながらも、見ている人が“そんなことするの?”という驚きのあるサッカーがヴェルディらしいサッカーだと思うし、そこは求めていきたいな」と語った。

 現在の東京Vユースは、その“ヴェルディらしさ”を体現できているのか。指揮官は「まだまだ相手の嫌なところ、逆を取るとかは、もっともっと出来るんじゃないかなと。いい選手が多いので、もっと出していきたいなと思う」と期待を寄せ、「やっている選手たちは楽しくサッカーをやっていると思うので、より勝負にこだわって、真剣勝負をすることで、そういう楽しみを味わって欲しいなと思う。まずは真剣勝負ができるか。そのためには真剣に練習できるかどうかが一番大事かなと思います」と話した。

 未来の東京Vを担う選手は、必ずやここから生まれる。まずはプレミア昇格、そして日本一へ。東京Vユースはピッチ外での規律を重視するなど、初心に立ち返っている。ヴェルディらしい“やんちゃさ”と規律。相反するもののバランスが保たれ、真剣勝負の日々を重ねていった先に結果はついてくるはずだ。

(取材・文 片岡涼)▼関連リンク
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