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東京Vの城福監督が語る「首都決戦」 なぜJ1に東京ダービーが必要だったのか

東スポWEB / 2024年4月10日 18時24分

「為せば成る」色紙を持つ城福浩監督と武田修宏氏

名将はなぜ東京ダービーの復活を熱望したのか。東京Vを16年ぶりにJ1昇格へと導いた城福浩監督(63)と、チームOBで元日本代表FW武田修宏氏(56)との対談最終回。元FC東京監督で宿敵クラブを率いている指揮は「言葉では伝わらない」という東京ダービーの熱気こそが日本サッカーの起爆剤になるという。

武田氏(以下武田)長年サッカー界にかかわっている指導者として、日本と世界の差をどう見てますか。城福さんはアンダー世代の日本代表監督もしていたし、何か感じるものがあるのではないですか。

城福監督(以下城福)日本人の一番の特性は精神的や肉体的な持久性、スタミナだと思う。そこを生かし、プレー時間を長くするサッカーをすれば、どこの国も嫌がる。なので強度の高い連続した攻防を大事にするリーグであれば、海外にも驚きを与えられるんじゃないか。国民性を生かすようなサッカーが必要。その中でエクセレントな選手が海外でやり、日本代表になる。

武田 プレータイムの話はかねて主張していますね。ムダに時間を使うこととか、そこは嫌がってますよね。

城福 アクチュアルプレイングタイムはもっとシビアにやりましょうよって。Jリーグのローカルルールをつくってもいいくらいかな。海外の人たちに日本で試合をするのは大変だと思わせるくらいの環境であってもいいのかな。

武田 誰か指導者として参考にしている人、または印象に残っているできごとはありますか。

城福 練習方法とかは(イビチャ)オシムさんに刺激を受けたけど、印象深いのは高校の指導者。U―17代表監督のとき、鹿児島実、国見(長崎)、清水商(静岡)、東福岡など名門高の選手を招集しなかった。キチンと選抜した結果だけど当然、高校の名将たちから反発をくらうわけですよ。それでも、その先生の懐に飛び込んで行って高体連と試合を組むと怒っているはずなのにちゃんと一軍を出してくれる。頑固だけど、その寛容さは印象に残っている。

武田 ところで、座右の銘とかあります? 大事にしている言葉とか。

城福 高校(徳島県立城北高)の石碑に書いてあった「為せば成る」かな。人生って、そう思っていても、そうならないじゃん。すごい努力をしてもならないこともある。みんなそうでしょ。でも、たまーにだけど「為せば成る」ことがある。そこで努力が報われることがあったので。

武田 昨年6月にお話を聞いたとき、ヴェルディとFC東京のダービーがJ1の舞台で復活することが「日本サッカー界の発展につながる」という話していた。そのためにもヴェルディの監督を引き受けて昇格させたかったと…。

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