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[総体]最悪の春経験した流経大柏が演じる物語“夏の章”、昨夏の雪辱果たして準決勝進出!!

ゲキサカ / 2016年8月1日 7時7分

 流経大柏はU-16日本代表CB関川郁万(1年)が3回戦で負った負傷の大事を取って欠場。中盤で存在感を示していた関を最終ラインへ移し、中盤中央では本田とMF宮本優太(2年)がコンビを組んだ。「スタイルがプレスなので前の選手からの守備が効かなくなるとやっぱりウチらしくない」と榎本監督代行が話したように、流経大柏は気温33.8度の暑さの中でハイプレスを敢行。ボールを奪うとスペースへのロングボールを多用してそこにFW古谷三国(3年)やFW宮坂昂輝(3年)が走り込み、捨て身で競りに行くなど攻撃の起点を作ろうとする。そしてクリアボールを宮本が次々と回収。そして徹底した攻撃で相手に圧力をかけようとする。

 一方、履正社は奪ったボールをMF坂本樹(2年)とMF大塩真生(3年)のダブルボランチを経由して逆サイドへ展開。だが、平野直樹監督が「スピードアップするべきところでスピードアップできない。やっていない」と振り返ったように、キーマンの右FW澤島輝(3年)や左FW安羅修雅(2年)にまではボールが届いていたもののの、そこから攻撃を加速することができなかった。積極性を欠いた部分があったか、それても相手の急所への共通認識が甘かったか、それとも相手のプレスに自由を奪われていたのか。その中で流経大柏にとって、相手のサイドアタッカーやFW町野修斗(2年)の仕掛けを少なくさせた部分は狙い通りの展開。榎本監督代行は「(履正社は)前の個のアタックが脅威だなと思っていた。だから前に入る前にボールを奪うこと、あるいは入っても後ろ向きにさせることを意識していた。佐藤とか1年生の割には凄いよく対応してくれた」。連動したプレッシング、個々の対応で相手の良さを消し、そして一発を狙い続けた。

 互いにシュートシーンをほとんどつくれないまま進んだ試合の先制点は後半4分に生まれた。流経大柏は宮坂とのパス交換から10番MF菊地泰智(2年)が個人技でPAへ割って入り、左足シュート。このこぼれ球を長い距離を走ってサポートしていた本田が左足で押し込んだ。地区予選を通じて総体初ゴールの本田がベンチ前まで駆け寄ってサブ組たちと歓喜の抱擁。待望の先制点を奪った流経大柏は後半から出場したFW加藤千尋(3年)が前線でボールをおさめることによって時間をつくる。それによって菊地やMF冨永和輝(3年)が攻撃に絡むシーンが増え、連動したサイド攻撃からチャンスをつくり出した。

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