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[国体少年男子]初戦で実現したビッグマッチ、前回王者の福岡県がMF野寄の劇的2発で千葉県破る!

ゲキサカ / 2016年10月4日 9時12分

 後半20分に大型MF川口祐輝(九州国際大付高2年)を投入してからは中盤で千葉の攻撃を潰すシーンも増加。星原監督が「走らされていても決められなければ流れは来るし、そこで(仕留める)チャンスが来る」というようにチャンスを待ち続けた福岡は後半28分、北島がDF2人をかわしてPAへ切れ込み、30分にはクロスのこぼれに反応したMF篠田憲政(東福岡高1年)が技ありの右足ループシュートを放つ。意表を突く一撃に千葉守備陣の対応が完全に遅れたが、これは小野寺がゴールライン上で頭でかき出すスーパークリア。試合の多くの時間帯で千葉の上手さや質の高さ、福岡の粘り強さと高さを活かした堅守が印象的だった一戦は終盤、千葉の粘り強さや、福岡の技巧という彼らがしっかりと持ち合わせている武器も発揮されていた。

 千葉は31分に郡司が右サイドを完全に抜け出したが、右足シュートは外側のサイドネット。逆に福岡は35分、中盤の攻防の連続から相手選手が一瞬倒れていたところを見逃さずに決定機をつくり出す。前を向いた篠田のスルーパスで左中間を抜け出した野寄が「抜けた時にもう打つしかないと思って。ニア上が一番可能性高いと思った」と左足シュートをゴール左上へ突き刺して先制した。大興奮の福岡イレブン。さらに福岡はアディショナルタイム突入後の37分、中央でボールを持った野寄が左サイドへボールを捌く。そしてMF園田新一郎(九州国際大付高2年)の左足シュートのこぼれ球を野寄が押し込んで決着をつけた。

 繋ぎの部分では理想通りだった千葉。多くの時間帯では守備も安定していただけに朝岡隆蔵監督(市立船橋高)は「あとは仕留めるところだった」。そこでアイディア、精度、個の部分含めて力が足りなかった。一方、千葉の仕留める力を出させず、少ないチャンスで千葉を仕留めた福岡。西田は「今まで支えてくれた人たちの分も戦おうと言っていたので、みんなで戦うことができました」と語り、大川は「去年も愛知との初戦で苦戦してそこから乗っていったと聞いている。ここから乗っていきたいと思います。目標は優勝です」と力を込めた。県外から集まる選手も多い福岡だが、フィールドプレーヤー14名はすべて県内出身組。星原監督が「ボクが中1から見た子なので見てきた思いも強かったので。県外組や早生まれとの振るいに掛けましたけれど、福岡のために頑張りたいという姿勢があった」という選手たちが、今後も福岡のために戦い続け、連覇を果たす。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
第71回国民体育大会 「希望郷いわて国体」特集ページ

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