[選手権予選]伝統校対決制すも満足感は無し、浦和南は辛勝を糧に埼玉準々決勝へ臨む
ゲキサカ / 2016年10月30日 9時4分
[10.29 全国高校選手権埼玉県予選3回戦 浦和高 1-2 浦和南高 昌平高G]
29日、第95回全国高校サッカー選手権埼玉県予選3回戦が行われ、浦和高と浦和南高との伝統校対決は浦和南が2-1で勝利。浦和南は準々決勝で聖望学園高と戦う。
ともに全国高校選手権優勝3回。伝統ある両チームの対決は浦和南が制した。県1部リーグで健闘する浦和南に対し、浦和は県2部リーグで下位に沈んでいる状況。優位と見られていた浦和南だが、ミス、焦りによって自らを厳しい状況へと追い込んでしまった。野崎正治監督も「余裕ないんでしょうね。本当の実力じゃないんでしょうね。この舞台でできないというのは」とバッサリ。試合終了5分前の決勝点によって勝利したものの、内容について満足している選手は皆無だった。
MF江原航平主将(3年)は「上手さはきょうの浦高にも負けているかなと思うけれど、強さだったりスピード、そういうところで勝っているじゃないかと思います。まず相手を後ろ向きにして、自分たちが前向きに守備できるように蹴って、自分たちのペースに持って行こうと話していた」とゲームプランを明かす。危険なシーンもあったが、主導権を握って攻めることはできていた。セカンドボールを拾い、サイド攻撃などからPAを攻略するシーンを増やしたが、江原の右足シュートがクロスバーを叩くなどシュートの正確性を欠いて相手を飲み込むことができない。
それでも前半39分、右サイドを抜け出した江原の折り返しをMF堀田基輝(3年)が押し込んで先制。だが、後半勢いに乗ったのはFW佐藤匠(3年)ら中心に攻める浦和の方だった。10分、左サイドからPAに放り込まれたFKでCB萩原佑樹主将(3年)らが身体を張ってPKを獲得する。だが佐藤の右足PKは左ポストを直撃。それでも浦和南が追加点のチャンスを逸したことで望みを繋いだ浦和は、オープン攻撃からFW伊藤宏哉(3年)やMF新田智也(3年)があわやのシュートを放っていく。
浦和南は183cmのCB半藤秀(3年)や185cmのCB出口智大(3年)、GK浅沼樹(3年)中心に切り抜けていたものの、指揮官の「変なムードになってきたからまずいなと思っていたんですけどね」という予感が当たってしまう。迎えた32分、浦和は右サイドを佐藤が抜け出すと、そのクロスを伊藤が頭で合わせてついに同点。それでも、まだ負けられない浦和南は35分、右サイドを切れ込んだFW仁平大輔(3年)の折り返しが中央のエースFW高窪健人(3年)へ通り、その右足シュートによって決着をつけた。
「よく取ってくれましたけれどね・・・・・・」。野崎監督は次のステージへの切符を渡さなかった選手たちの勝利を讃えることも忘れなかったが、それでもこのままでは目指すところへたどり着くことはできない。浦和南は今月から人工芝グラウンドへの移行工事がスタート。チームは練習場を転々としながらこのトーナメント戦を戦っている。練習時間も限られる中での戦いが続いているが、それを乗り越えて上へ。江原は「1、2年の時に悔しい思いをしてきて、その時の結果は越えられたかもしれないけれど、まだまだ満足していないので、てっぺん目指してやっていきたい」と力を込めた。選手たちはこの日の辛勝に何を感じたか。少しでも変わって準々決勝を迎える。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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