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磨いてきた武器で真っ向勝負。長崎日大は大本命撃破に近づくも、延長戦終了間際の失点で散る……

ゲキサカ / 2017年11月13日 18時50分

惜敗。涙を見せながら悔しがる長崎日大高イレブン

[11.12 選手権長崎県決勝 長崎総合科学大附高 2-1(延長)長崎日大高]
 
 長崎日大高はインターハイ8強の長崎総合科学大附高に堂々とした戦いで渡り合った。立ち上がりに押し込まれ、わずか3分で失点。攻守においてパワフルな長崎総科大附に飲み込まれてしまうことも危惧されたが、亀田陽司監督がベンチから声をかける中、選手たちは落ち着きを取り戻し、取り組んできたパスワークで対抗して見せる。

 司令塔のMF吉武郁哉(3年)や相手の逆を取ることに長けたMF牧村拓(2年)がボールに多く絡みながら前進。敵陣では相手の鋭いプレッシャーの前にボールを引っ掛けられることも少なくなかったが、それでもバリエーションある仕掛けを見せていた。

 前半のシュートは1本に終わったものの、後半半ば以降にチャンスの数を増やしたのはグラウンダーのパスワークを徹底しながら背後を狙っていた長崎日大の方。長崎総科大附のDF田中純平主将(3年)は長崎日大について「日大はパス回しだったり、足下の部分が上手いのは前から分かっていた。そこを潰せれば絶対に失点しないと言われていた。そこで何度か剥がされてしまったし、自分たちは剥がされた後の戻りが遅かった」と語っていたが、長崎日大はボールを奪った後に相手のファーストDFをかわして一気に攻撃をスピードアップしていく。

 そして、ともに長身のFW石見和偉(3年)やMF田口凌(3年)がボール収め、左サイドではMF吉川稜也(3年)とSB川口慎之助(3年)のコンビで切り崩すと、24分には石見のスルーパスで抜け出したFW高比良慶太(3年)が切り返しでDFをかわして左足シュート。これはGKのファインセーブに阻まれてしまったが、29分にはCB本田陸主将(3年)の左CKからCB渥美快人(3年)がヘディングシュートを放つ。これもゴールライン上でクリアされてしまったものの、長崎日大は確実に相手ゴールに迫っていた。

 そして35分、長崎日大は吉川のパスで相手の背後を突いた高比良が切り返しから中央へ切れ込もうとしたところで倒されてPKを獲得した。試合終盤に迎えたビッグチャンス。このPKを石見が豪快な右足シュートで決めて同点に追いついた。

 1-1で突入した延長戦でも前半9分に石見のラストパスから吉川の放った右足シュートがクロスバーをかすめ、後半4分には吉川の左足シュートが再びゴールを脅かす。インターハイ全国8強の絶対的なV候補相手に対し、インターハイ予選決勝のリベンジを果たせるだけの戦いを見せた長崎日大だったが、延長後半終了間際の失点によって1-2で敗戦。試合終了の笛が鳴ると、選手たちはピッチに崩れ落ちた。

 亀田監督は「落ち着いていたし、特にこれが悪かったというのはなかった。よく頑張ったと思います」と選手たちの健闘を讃えた。敗れたものの、磨いてきた武器で頂点に近づいた長崎日大は、足りなかったわずかの部分を後輩たちが高めて、また長崎制覇にチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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