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松本、今季初勝利がスルリ…土壇場で追いついた山口が執念のドロー

ゲキサカ / 2018年3月25日 17時4分

[3.25 J2第6節 山口2-2松本 みらスタ]

 J2リーグは25日、第6節を各地で行った。維新みらいふスタジアムではレノファ山口FCと松本山雅FCが対戦し、2-2で引き分けた。松本は今季初勝利とはならなかった。

 2試合白星なしも開幕から5試合12得点と攻撃陣が好調な山口は、21日の金沢戦(2-2)と同じ11人を起用。一方、開幕から3分2敗と未だ勝利がない松本は、前節・町田戦(1-2)から4人を変更し、DF下川陽太とMF藤田息吹、MFセルジーニョ、MF前田直輝がスターティングメンバーに名を連ねた。

 松本は前半1分、PA右にこぼれたボールをMF岩上祐三が右足で狙うが、惜しくもクロスバーを直撃。開始早々にスタジアムがどよめいた。対する山口は7分、左サイドからDF瀬川和樹が上げたクロスをFWオナイウ阿道がヘディングシュート。しかし、これはクロスバー上に外れた。

 山口にボールを持たせ、守備からリズムを作る松本にアクシデント発生。前半41分にFW永井龍がピッチに倒れ込み、FW高崎寛之との交代を余儀なくされた。前半のうちに交代カードを使うことになったが、これが好転する。前半アディショナルタイム1分、MFパウリーニョが落としたボールをペナルティーアーク内から高崎が右足を一閃。強烈なシュートがゴールネットを揺らし、前半を1-0で折り返した。

 松本は後半5分、岩上の左CKからGK藤嶋がパンチングしたボールをPA内でMFセルジーニョが回収。左足でシュートを放つが、GK藤嶋に止められてしまう。直後に獲得した左CKから今度は岩上が直接狙うと、GK藤嶋に当たって後方にこぼれたが、ライン上でDF前貴之に当たって追加点とはならなかった。

 1点ビハインドの山口は後半9分、MF高橋壱晟を下げてFW山下敬大を投入。流れを変えたいところだったが、松本に追加点を許してしまう。28分、左サイドでパスを受けた高崎が後方に落とし、セルジーニョがダイレクトで右に展開。フリーとなっていた岩上がPA右手前からコントロールショットを放ち、ゴール左に突き刺した。

 山口は後半30分、MF大崎淳矢に代えてMF池上丈二をピッチに送り込む。だが、最後のところで松本の守備陣に阻まれ、なかなかシュートに持ち込むことができない。それでも45分、右サイドからMF小野瀬康介がクロスを上げ、山下が頭で中央へ折り返すと、オナイウが反転シュートをねじ込み、1-2とした。

 スタジアムのボルテージが上がる中、山口は後半アディショナルタイム2分、池上の横パスを受けた前がPA内から右足を振り抜くと、相手の隙間を抜けてゴール右隅に決まり、土壇場で同点に追いつく。さらにアディショナルタイム4分には、PA左からオナイウが放ったシュートが左ポストを直撃。試合はそのまま2-2で終了し、劇的な幕切れとなった。
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