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前橋育英の仲間思いながら高校選抜に貢献するGK湯沢、出番ある無しにかかわらず「目指すところは同じ」

ゲキサカ / 2018年4月2日 15時4分

日本高校選抜のGK湯沢拓也(前橋育英高→立正大)は練習試合などで好守を見せてきた。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[4.1 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 1-1 ザルツブルク]

「試合に出ていなくても、出ていても目指すところは同じなので、ここまで来たので気持ちよく優勝して帰りたいですね」。日本高校選抜のGK湯沢拓也(前橋育英高→立正大)は予選リーグ首位突破が決まったザルツブルク(オーストリア)戦後、言葉に力を込めた。

 今回、日本高校選抜欧州遠征のGKは、全国高校選手権優勝GKの湯沢と同準優勝GKの薄井覇斗(流通経済大柏高→流通経済大)の2人が参加している。これまでの活動を通して見ても2人の実力差はほとんどなく、どちらが先発してもおかしくない印象。デュッセルドルフ国際ユース大会についてはより力強さのある薄井がここまでの全4試合でフル出場し、好守でチームを支えている。だが、湯沢も静岡県ヤングサッカーフェスティバルの静岡ユース戦やアヤックス(オランダ)との練習試合でファインセーブを見せるなど起用された際には期待に応えるようなプレーをしてきた。

 垣井大治GKコーチ(報徳学園高)は大会開幕前、湯沢について「安定感があって冷静。信頼のおける選手です。(試合に出ていなくても)サッカー以外のところで凄くサポートしている。(高校選抜での活動を通して)自分が出ていくべきところで出ていくところ、積極性が出てきた」と評価。デュッセルドルフ国際ユース大会ではまだ出番を得られていない湯沢だが、ミーティングでの姿勢やトレーニングでの取り組みなどでチームに良い影響を与えている。

 もちろん悔しい思いも、ある。だが、湯沢は「監督側からしても後ろの選手は代えづらいというのがあると思う。選手権の時にサポートしてくれた(前橋育英の)仲間たちを思い出しながら、どういうことをやってくれたか、どういうことをやってくれたら良かったかとか思い出しながら過ごしています」と語る。

 湯沢は前橋育英に入学した際、同学年に4人いるGKの中で一番下の存在だったという。そこから這い上がって前橋育英で先発の座を奪い、高校選手権でチーム史上初の全国制覇を成し遂げて、大会優秀選手、日本高校選抜にも選出された。先発の責任感と控えの悔しさ両方を知っているGK。3番手として同校に帯同した高校2年時の高校選手権ではトレーニングでミスを連発してコーチ陣に怒られた経験もある。その反省も活かして、心を切らさないように、またチームの雰囲気を落とさないように務めながら出番を待ち続けている。

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