ハリル電撃解任、田嶋会長会見要旨
ゲキサカ / 2018年4月9日 23時25分
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は9日、都内で記者会見を行い、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督との契約を4月7日付けで解除したことを発表した。後任として西野朗技術委員長がロシアW杯まで指揮を執ることも合わせて発表された。
以下、田嶋会長の会見要旨
●田嶋幸三会長
「このたび日本サッカー協会は4月7日付でバヒド・ハリルホジッチ監督との契約を解除しました。ハリルホジッチ監督には、前任のアギーレ監督の契約解除のあと、非常に短い時間でチームをつくり、そして見事にW杯予選突破を実行してくれた。みなさんもご存じのように彼は非常に真面目な性格で、サッカーに熱い情熱を持ち、だれよりもサッカーを愛し、多くの時間をサッカーに割き、そしてピッチの上ではその熱い気持ちを選手たちにぶつけてくれた。デュエルという言葉、まさに日本サッカー界に必要だった言葉を彼が植え付けてくれた。
しかしながら、W杯の出場権獲得のあと、さまざまな試合を行い、最終的には一昨日の契約解除という結果になってしまった。試合の勝った負けただけで監督更迭を決めたわけではなく、みなさんの意見があったから決めているわけでもなく、選手やさまざまな方の意見はもちろん聞いたが、それで決めるわけでもない。ただ、マリ戦、そしてウクライナ戦後に、選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた。そして、今までのさまざまなことを総合的に評価して、この結論に達した。
私は1%でも2%でもW杯で勝つ可能性を追い求めていきたいと考えている。そのために、この結論に達した。新しい監督には内部からの昇格しかないと考えた。これはW杯までたった2か月ということを考え、内部で一番、このチームを見てきた西野氏を監督と決定した。西野氏については、みなさんに説明するまでもないが、アトランタ五輪、柏レイソル、ガンバ大阪、そしてACLでの戦い、さまざまな国際経験も積んできている。大会までたった2か月という期間だが、現在、西野監督はスタッフを編成中で、今週の木曜にすべてのスタッフの編成、さまざまなスケジュールの決定など、この場で記者会見したいと考えている。
これから新しい体制に移行するが、我々サッカー協会はスムーズに新体制をスタートさせることに全力を尽くす。今、我々がやらなければいけないことは日本サッカー界が結束し、監督、選手、コーチ陣、スタッフ、関わるすべての人々を全力でサポートすることだと思っている。そしてW杯というひのき舞台で、彼らが120%の力を発揮できるように準備していくこと。今こそ、これまで日本サッカー界が蓄積してきた英知を結集し、サポートしていくべきだと考えている。スカウティング、コンディショニング、メディカル。時間はないが、こういうときに我々日本人は力を発揮できると信じている。多くのサポーターやファンのみなさんにはご心配をおかけしています。サッカーファミリーのみなさん、スポンサーパートナーのみなさん、そして日本代表を支えている報道陣のみなさん、そして国民のみなさん、多くのみなさんの熱い期待に添えるように、私たちは全面的なサポートを惜しまない。みなさんとともに、ロシアW杯に臨むチームを支えていく。引き続き熱い応援をお願いします」
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