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[MOM2530]桐生一GK杉浦駿介(3年)_新人戦決勝では一発退場、『初タイトル』に燃えた守護神がPKストップ

ゲキサカ / 2018年6月5日 20時35分

PKストップにガッツポーズを見せる桐生一高GK杉浦駿介(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 関東大会3位決定戦 桐生一高2-2(PK5-4)駿台学園高 正田スタ]

 群馬県新人大会制覇に続いて、関東大会で3位に輝いた桐生一高。“二度目のタイトル”を導いたのは、一度目をフィールドの外から見ていた正守護神だった。PKストップで勝利に貢献したGK杉浦駿介(3年)は「頭が真っ白になった」と4か月前の記憶を振り返った。

 今年2月11日、県新人大会の決勝に進出した桐生一は、昨年度全国王者の前橋育英高に挑んでいた。アクシデントが起きたのは前半5分。裏に抜けてきたFW室井彗佑(3年)との1対1を大きく飛び出した杉浦がファウルで止め、一発退場の処分が下されたのだ。

「ミスジャッジだったんですが、守備範囲を広く持つという意識をしすぎ、空回りしてしまった」。責任を感じながらピッチを後にすると、試合はフィールド周辺に並ぶ「網の外から見ていた」という杉浦。代わりに入ったGK吉田陸人(3年)の活躍もあり、チームは頂点に立ったが、素直に喜べる心境ではなかった。

 そうして迎えた二度目のタイトルマッチ。鋭いカウンターを武器とする駿台学園高に対し、前半のうちに同じような位置から2失点を喫してしまった。「1回戦も失点が多くて、自分のミスが目立っていた。チームに迷惑をかけた部分が大きい」。だが、ここまで2試合14得点の攻撃陣が同点に持ち込み、決戦の行方はPK戦に委ねられた。

 駿台学園は前日3日に続いてのPK戦。「どこに蹴るかは分析していた」という。1本目に出てきたGK猪田光哉(3年)のキックは「蹴る方向は分かっていたが止められなかった」が、2本目のMF布施谷翔(3年)に対しては「いつも相手の腕を見るんですが、確実にこっちだと思った」と迷わず横っ飛び。ストップの後には派手なガッツポーズも飛び出した。

 その後は止めることができなかったが、味方キッカー4人全員が決めた後に登場し、勝利を決めるキックを沈めた。「PKが苦手なヤツが多いので、『お前が良ければ5番目にどうか』と言われていた」。1本目に出てきた相手守護神に触発されたわけではなかったが、「1本止めていたのもあって、落ち着いて蹴れた」と振り返った。

 前述のように、自身のパフォーマンスは満足できるものではなく、「結果だけ見れば、勝てたのはうれしい」と述べるにとどまった杉浦。インターハイ予選に向けて、さらなるレベルアップを誓う。「総体や選手権の育英が本当の育英だし、その育英を倒すのが桐一」。固い決意を語った守護神は「やれることを謙虚にやっていきたい」と、9日の初戦に気持ちを集中させていた。

(取材・文 竹内達也)

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