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選手の良いところに目を向けて実況、涙も……。日テレ系アナウンサーが「選手権座談会」vol.1

ゲキサカ / 2018年12月21日 19時8分

渡邊「一度、その場でサッカーならではの用語問題が出てきまして。スカパーやDAZNでは使っていいけれど、高校サッカーだと視聴者に伝わりづらい、例えばリトリートだったり、それをすんなり言い換えてあげたり、そういう部分をどこまで地上波で使っていいかをずっと話し合ったりしています」

榎本「(合宿には)担当じゃないアナウンサーが来たりしますもんね。今年は担当外れちゃってお役御免になったはずなのにいる、みたいな方も結構いて。そういう人たちからいろいろ(高校サッカー)イズムを教えてもらったりしています」

中野「取材でいうと、よく我々は『リサーチャーがいるんじゃないかとか、会社のディレクター陣が取材してきたネタをもらって実況してるんじゃないか』って言われるんですけど、全てアナウンサーが取材しています。例えばメイングループを担当している人も、レギュラーとサブまでは話を聞くんですけど、そのお膝元の局の方はそれこそ出られない選手全員にも話を聞いて。マネージャーや応援団、ご家族まで話を聞いて。その状態で全国大会にやってくるんです。その人たちの情報を共有させてもらいながら、どんどん情報が集まってきて、決勝戦まで行くという」

―情報量的には3回戦でみなさんが情報を集めたあとの試合が要チェックですか?

中野「そう思うじゃないですか。でも3日のあともメイングループは全員残っている。3日の後も会場には勝ち残ったチームの担当アナウンサーが1人、2人。もう一つのチームが1人、2人。プラスメイングループが3〜4人いるので合計7〜8人いるんですよ。その7〜8人が一斉に散らばっていって、終わったあとのミックスゾーンでほとんどの選手の話を聞くんです。帰りのバスの中で一斉にそのメモを起こし、ホテルについた時には綺麗な文章で情報を共有できているんです(笑)。それが積み重なって、決勝になるとA4の紙、12〜13枚の情報量が、それまでの蓄積も含めて集まっています。だから一人じゃもうできないというか、みなさんがいて成立している高校サッカーという感じです」

高橋「1月3日が終わってベスト8が出揃って、残らなかった学校のアナウンサーはみんな地元に帰ります。僕は今回メイングループに初めて入らせてもらうんですけど、自分が高校サッカーに来るようになってから山口代表が1月3日を勝ち残ったことがないんです。聞くところによると1月5日(の準々決勝)に向けて残ったチームが少ないから、みんな地元に帰ってしまい、(ホテルも)寂しい、ちょっとがらんとした、『夏草や強者どもが夢の跡』じゃないですけど、強者たちが皆去ったような……ということを聞きます」

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