先発デビューの鈴木武蔵に森保監督「相手に嫌がられる存在示した」
ゲキサカ / 2019年3月23日 3時50分
[3.22 キリンチャレンジ杯 日本0-1コロンビア 日産ス]
見せ場はつくった。先発でA代表デビューした日本代表FW鈴木武蔵(札幌)は1トップの位置で屈強なコロンビア守備陣に対して体を張り、積極的にチャンスに絡んだ。
前半10分、GK東口順昭からのロングキックをおさめてMF堂安律に落とし、MF南野拓実のシュートにつなげた。デビュー戦とはいえ、トップ下の南野、左サイドのMF中島翔哉はリオデジャネイロ五輪をともに戦った同世代の仲間。随所に阿吽の呼吸も見せ、前半28分には中島の縦パスを南野がフリックして鈴木がPA内でボールを受けたが、シュートは打ち切れなかった。
最大の見せ場は前半37分だった。PA左手前から中島がクロス。逆サイドでフリーになった鈴木が体を投げ出してヘディングシュートを狙ったが、ジャストミートせず、ゴール右に外れた。「相手(のマーク)を外せる場面もあった。ああいうのをうまく合わせて決め切りたい」。史上32人目となるA代表デビュー弾を逃し、悔しさをにじませた。
森保一監督は試合後の会見で「前半はよくチャンスにも絡んでくれたと思うし、ボールを握るという部分で難しいときにも前線で体を張ってくれて、マイボールにしたり、相手を自由にさせないということをやってくれたと思う」と評価。「前半かなり飛ばしていたと思うので、後半に入ってプレーの部分の運動量、クオリティーが少し落ちたところがあった」と、後半20分にMF香川真司と交代させたが、前半のプレーには及第点をつけた。
絶対的なエースであるFW大迫勇也が不在の中、A代表初招集の鈴木が先発し、後半20分から34分までは南野が最前線に位置。南野がベンチに下がった後半34分以降は初選出のFW鎌田大地が1トップに入った。“大迫依存”からの脱却へさまざまな可能性を模索する森保監督。ジャマイカ人の父を持つ25歳の新星ストライカーに対し、「相手にスピードの部分でもフィジカルの部分でも嫌がられる存在であることは十分示してくれたと思う。今後さらに今日の経験を生かして、パワーアップ、レベルアップしてもらえればと思う」と期待を寄せた。
(取材・文 西山紘平)
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