プーマと契約の日本代表MF遠藤航、22年へ向けて新たな“スイッチ”
ゲキサカ / 2019年4月20日 18時45分
全ては22年のための“スイッチ”だ。プーマと日本代表MF{{遠藤航}(シントトロイデン)が20日、契約を結んだことを発表。1月のアジアカップで日本の決勝進出に大きく貢献し、22年のワールドカップカタール大会の主力候補に挙げられている26歳が、大きな決断をした。
「新たなチャレンジというのもあるし、シンプルにプーマさんのボクを必要としてくれる情熱を感じたというのもあるし、あとはスパイク(FUTURE)も履いてみて履きやすいし、フィット感も良いし、このスパイクを履いてシンプルに試合に出たい、ピッチに立ちたいと思ったのが大きな理由ですね」
遠藤は3年後に控えるワールドカップへ向けて「そこしか考えていない」と言い切る。昨年のワールドカップは日本代表メンバーに入ったものの、出場機会はゼロ。ベルギーに逆転負けし、チームとして味わった悔しさ、そして個人としての悔しさを味わった。「あの悔しさをいかに忘れずに4年間やれるかというところは、あのワールドカップが終わった瞬間に思ったことなので、この4年間は凄く自分にとっては大事かなと思います」。彼はワールドカップ後の昨年7月に1つめの“スイッチ”として海外移籍を決断。今回のプーマとの契約が2つめの“スイッチ”となる。
「ワールドカップが終わって、やっぱりボランチとして勝負したいと思ってシントトロイデンに移籍してきて、ここから少しずつA代表で『ボランチとしての遠藤航』を確立させていくというところは、自分自身も凄く楽しみにしている。新たな頭の“スイッチ”を入れて、またやっていくという意味では、凄くフレッシュにやっていけると思います」
プーマとの契約は自分の持つプーマへのイメージと、現在のプレースタイルがマッチして決めたことも理由だった。A代表のチームメートに「オマエ、(プレースタイルが)プーマが似合うんじゃない?」と言われたことがあるという。遠藤が持つプーマのイメージは「野性的に狩る」というもの。攻撃によりかかわることにもトライしている遠藤だが、やはり最大の持ち味はボールを奪う、狩る部分だ。
「(自分の)ベースは相手からボールを奪うや、狩るところ。自分のプーマさんをイメージしていたものと、今の自分のプレースタイルを照らし合わせた時に凄く合っているかなと思いました」と語る。
ボールを狩る部分は彼が極めたいと考えている部分でもある。「もっともっとそこは極めたいと思っていますし、試合でも(相手と)入れ替わってでも(球際で)『今は行き切ろう』くらいな意識。世界のトッププレーヤーたちは行き切れて、足出して、ボールを触れる能力が凄く高いので、そこのあと1mとか50cmの世界だと思うんですけれども、そこの際を極めないといけないのかなと思います。日本人は、組織力があって人にフォーカスしづらいのはベルギーに来て凄く感じている部分なので、そこは(個をしっかりと向上させるために)自分でトライしているところです」。プーマに”スイッチ”した遠藤は世界トップレベルの刈る力を身に着けて、より上のステージへと行く。
彼の足元を支えるスパイクは、新感覚のフィットシステム「NETFIT」というテクノロジーが搭載されているFUTUREだ。自身の幅広だという足に対し、遠藤は「紐の調整ができるのが良い」。紐無しで履いたりしながら足を合わせ、紐を加えて自分の足にジャストフィットする仕様にした。このスパイクとともに50cm、1mの部分を極めること。日本代表期待のボランチが22年へ向けた“スイッチ”を入れた。
(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2018
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